太陽光発電のファースト・ソーラーが中国勢に勝てるワケ
アナリストの目標株価引き上げで、足元の株価は大きく上昇している(写真:ブルームバーグ)
アメリカ市場に上場している注目銘柄を取り上げる連載企画「はじめての米国株」。今回は、太陽光発電パネルメーカーではアメリカに唯一本社を置くファースト・ソーラー(FSLR)を紹介する。(最新の ドル円相場はこちら です)中国メーカーの支配力が圧倒的な業界において、ファースト・ソーラーは製品の技術的な強みや経済安保的な存在意義の観点からマーケットで関心を高めつつある。 ファースト・ソーラーの創業は1999年。地球の気候変動対策として、温暖化ガス排出抑制と再生可能エネルギーの振興を求める声が欧米で強まる中で誕生した。2002年から太陽光発電パネルの生産を開始し、その後順調に事業規模を拡大、2009年には年間生産能力が1GW(ギガワット:標準的な原子力発電所の発電容量に相当)を超え、当時として世界最大の太陽光発電パネルメーカーの座を手にするまでになった。 世界の太陽光発電市場は2000年代以降高い成長率を続けている。2022年には1177GW(原発1177基相当)へ拡大したと推定され、今後も高い成長率が継続すると期待されている。
本文:2,572文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
大和証券 米国株執筆班