がんや糖尿病のリスクを下げることも可能!? 意外と簡単に始めることができる「プラントベース」の初心者ガイド
フードトレンドの移り変わりは激しいが、「プラントベース」の食品は、食事の選択肢のひとつとして定着しつつあるよう。 【写真】プラントベースを始めるときにチェック!おすすめの食材13選 「プラントベースの食事とは、ビタミンやミネラル、食物繊維、抗酸化物質、ヘルシーな脂質などを豊富に含む植物性食品を中心に食べることです」と話すのは、人気レシピサイト「Hummusapien」の登録栄養士、アレクシス・ジョセフさん。とはいえ植物性のものしか食べてはいけないわけではなく、ときには肉や魚を口にしたり、チーズをふんだんに使ったピザを楽しむこともOK。 ここでは、改めてプラントベースの食事とはどんなものなのか、取り入れるメリットを栄養士が解説。 ※本記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。
プラントベースの食事とは?
ジョセフさんによると、プラントベースの食事とは、植物性食品、特に加工度の低い野菜や果物、全粒穀物、豆類、ナッツ類、シード類を優先的にとることだそう。 とはいえ、実践している食事法によってメニューはさまざま。例えば「地中海式食事法」なら、豆類やナッツ類、ヘルシーな脂質、果物、野菜などを優先するため、プラントベースの食事を実践しやすい。いっぽうで、「ケトジェニックダイエット」では炭水化物を多く含む全粒穀物やでんぷん質の野菜、果物などを避けるため、調整がやや難しくなってしまう。
メリットは?
「プラントベースは“ホールフード”を重視しているため、ビタミンやミネラル、抗酸化物質、食物繊維などもしっかりとることができます」と説明するのは、登録栄養士のエイミー・ゴリンさん。 ジョセフさんも、「植物性食品には、免疫力をサポートし炎症と闘い、腸内の健康なバクテリアのエサとなる食物繊維や植物性栄養素が豊富に含まれています」と語っている。 さらに、「動物性よりも植物性タンパク質を含む食品を定期的に摂取することは、糖尿病や心臓病など、多くの慢性疾患の予防や回復に役立ちます」と補足。植物性食品に含まれる栄養素は、健康的なコレステロールや血圧、血糖値をサポートするため、プラントベースの食事は心臓病や糖尿病、がんのリスクなどを下げることにつながるのだそう。