これは「とんでもないドラマだ」!第1話の終盤でいきなり…ドラマ好きコラムニストが驚いた「意外な展開」と「映像のスゴさ」
とんでもないドラマだ!
第5話で主人公(藤原竜也)が、6話ではそのバディ(広瀬アリス)も、日本古来の神々の一柱であることがわかった。 太古の昔から、この国(エリア)を守ってくれている八百万の神である。 21世紀もがんばっている。 神々は現代人の姿をしているが、でも、特殊な能力を持っている。その力でこの世界の安寧を保ってくれているのだ。 ところがその神の一柱が反逆し、神々の抹殺を始めた。 大変なことだ。神々の戦いである。そして日本国そのものの危機でもある。 そういうドラマである。 とんでもないドラマである。 5話の途中までは平常運転で、その終わりから急転直下、いま見えている世界そのものが違っているという視点が提供される。 驚きの展開であった。 1話から見ていた人たちにとってはここからとてつもなくおもしろくなった。 7話では1話以前の前提のストーリーを見せてくれた。あらためてここからスタートという構成である。 ドラマとしてはかなり珍しいパターンである。 主人公(藤原竜也)とヒロイン(広瀬アリス)はそれぞれ神々のなかでも中心的な神であることがわかる。 また『全領域異常解決室』に関わっている人の多くが八百万の神であった。 日本古来の神々をいまの俳優が演じていて、そこが何だかとてもおもしろい。 これからの展開がとても楽しみである。神々の対決を目の当たりにするドラマを見ることになるとはおもわなかった。 ドラマは中盤でピークを迎えるという新しい型を見られて、それだけでも満足である。
堀井 憲一郎(コラムニスト)