マレリ、銀行団が返済猶予 12月期限の180億円
経営再建中の自動車部品大手マレリホールディングス(さいたま市)に対し、銀行団が借入金の一部である180億円の返済を一時的に猶予することを決めたことが27日、分かった。約6千億円に上る借入金の1回目の返済期限が12月だった。 主な取引先の日産自動車の業績低迷も返済計画に影響を与えているとみられる。 マレリは多額の負債を抱え、2022年に民事再生法の適用を申請。東京地裁から再建計画の認可を受けた。当時のマレリの負債額は約1兆2千億円とみられ、銀行団が債権放棄などの金融支援を余儀なくされた。 マレリの前身のカルソニックカンセイは元々、日産の子会社だった。