どうなる?上場で注目、東京メトロ「2つの新路線」の現在 有楽町線と南北線の「延伸」は何をもたらすか
地下深くにトンネルを建設することから、南北線の白金台駅、都営浅草線の高輪台駅付近を経由するものの、地下40m以上の深さを走る区間もあり、白金高輪―品川間に途中駅は設けない。建設にあたっては、現在事業中の環状第4号線をはじめ、道路空間を最大限に活用するとしている。 東京メトロによると、両線ともに現在は「11月上旬までの予定で沿線地域への説明会を実施している」といい、工事の着手はそれ以降になるという。
20年越しの課題であった上場により、新たな時代に突入する東京メトロ。新路線の建設も、それと時をほぼ同じくして進み出すことになりそうだ。上場後の成長戦略が注目される同社だが、新線の工事が着実に進展するかどうかも、今後の経営にとって大きなポイントとなるだろう。
小佐野 景寿 :東洋経済 記者