21世紀枠に出場校最東端の別海、76年ぶりの田辺を選出 センバツ
第96回選抜高校野球大会の出場32校を決める選考委員会が26日に行われ、21世紀枠は別海(北海道)と田辺(和歌山)の2校が選ばれた。別海は初出場で最東端の甲子園出場校となる。田辺は旧制田辺中時代の第20回大会(1948年)以来、76年ぶり3回目の出場。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 別海は農業や漁業に従事する別海町民の支援を受け、手作りの練習設備を利用する姿などが高校野球の理念にふさわしいと評価を受けた。 田辺は教育相談を担った経験のある監督がスクールカウンセラーと連携し、対人関係の相談に乗ったりするなど対話を重視。精神的にも一人一人をこまやかにフォローするという点が評価された。 21世紀枠は出場枠の再編により、今大会から1枠減って2校となった。これまでは東日本、西日本に分けて1校ずつを選んだ後、全体から3校目を選んでいたが、今大会は東西の区分けを廃止して全国から2校を選んだ。 組み合わせ抽選会は3月8日、大会は同18日に阪神甲子園球場で開幕する。【村上正】 ◇別海 最東端の甲子園出場校。右横手投げのエース・堺を中心に堅守。地元出身者中心の部員19人に一体感。 ◇田辺 1896年創立の伝統校。昨秋の和歌山大会は市和歌山、智弁和歌山を連破。寺西、山本陣が投打の軸。 ◇21世紀枠の選考基準 センバツの招待大会としての特性を象徴し、高校野球の模範的な姿を実践している学校を以下の基準に沿って選ぶ。①秋季都道府県大会のベスト16以上(加盟校が129校以上の都道府県はベスト32以上)が対象②以下の推薦例のいずれかに当てはまる学校。▽少数部員、施設面のハンディなど困難な環境の克服▽学業と部活動の両立▽数年間にわたり強豪校に惜敗するなどで甲子園出場機会に恵まれていない▽創意工夫した練習で成果を上げている▽部外を含めた活動が他の生徒や地域に良い影響を与えている。 ◇21世紀枠の出場校 2001年 安積(福島)宜野座(沖縄) 02年 鵡川(北海道)松江北(島根) 03年 柏崎(新潟)隠岐(島根) 04年 一関一(岩手)八幡浜(愛媛) 05年 一迫商(宮城)高松(香川) 06年 真岡工(栃木)金沢桜丘(石川) 07年 都留(山梨)都城泉ケ丘(宮崎) 08年 安房(千葉)成章(愛知) 華陵(山口) 09年 利府(宮城)彦根東(滋賀) 大分上野丘(大分) 10年 山形中央(山形)向陽(和歌山) 川島(徳島) 11年 大館鳳鳴(秋田)佐渡(新潟) 城南(徳島) 12年 女満別(北海道)石巻工(宮城) 洲本(兵庫) 13年 遠軽(北海道)いわき海星(福島) 益田翔陽(島根)土佐(高知) 14年 小山台(東京)海南(和歌山) 大島(鹿児島) 15年 豊橋工(愛知)桐蔭(和歌山) 松山東(愛媛) 16年 釜石(岩手)長田(兵庫) 小豆島(香川) 17年 不来方(岩手)多治見(岐阜) 中村(高知) 18年 由利工(秋田)膳所(滋賀) 伊万里(佐賀) 19年 石岡一(茨城)富岡西(徳島) 熊本西(熊本) 20年 帯広農(北海道)磐城(福島) 平田(島根) 21年 八戸西(青森)三島南(静岡) 東播磨(兵庫)具志川商(沖縄) 22年 只見(福島)丹生(福井) 大分舞鶴(大分) 23年 石橋(栃木)氷見(富山) 城東(徳島) 24年 別海(北海道)田辺(和歌山)