暑くなりすぎたパリで開催されたオリンピック。4年後のLAはどうなる?
暑いのがわかっているのになぜ夏に開催?
じゃあ暑い時期を避けてオリンピックをやればいいじゃん、と思いますよね。でも、それがなかなか難しいんです。オリンピックに多くのプロ選手が参加するようになりましたが、この時期はシーズンオフのスポーツが多いみたいです。 アメリカのテレビ局の影響も大きいらしく、プロバスケ(NBA)とアイスホッケー(NHL)がシーズンオフで、大学(NCAA)とプロのアメフト(NFL)がシーズンに入る直前のこの時期しか、オリンピックで視聴率をとれないという事情があります。商業オリンピックはスポンサーがついてこそなので、選手や関係者、観客の安全は後回しになっちゃうんでしょうか。 でも、1964年の東京オリンピックは暑さを避けるためもあって10月に、2022年のFIFAワールドカップサッカーは、カタールの暑さを避けるために晩秋に開催された前例もあります。 究極まで体を鍛えているアスリートとはいえ、急速に進む温暖化に適応できるとは思えませんし、それを求めるのは危険です。オリンピック委員会には、アスリートと観客の健康を守るために最善を尽くしてほしいところです。 Source: Climate Central, World Weather Attribution, The British Association for Sustainable Sport, CNN Reference: X (旧Twitter) / World Weather Attribution, NOAA, Olympics / YouTube, VOX
Kenji P. Miyajima