暑くなりすぎたパリで開催されたオリンピック。4年後のLAはどうなる?
2028年の夏季五輪はLAで開催
さて、次回のオリンピックは、2028年にアメリカのロサンゼルスで開催されますが、地中海性気候で過ごしやすいといわれるロサンゼルスの暑さは大丈夫でしょうか? CNNが世界主要都市の2050年までの気温上昇を分析したところ、多くの都市でアメリカスポーツ医学界が定めている、スポーツ競技を安全に行なうためのしきい値とされる暑さ指数(湿球温度)である27.8度を超えてしまうそうです。 過去の開催地の中で、2050年には暑すぎてオリンピックどころじゃなくなりそうな都市として、セントルイス、北京、リオデジャネイロ、アテネ、ローマ、東京、アトランタ、ソウル、バルセロナ、ブリスベン、シドニーが挙げられています。 逆に、モントリオール、メルボルン、ロサンゼルス、ロンドン、メキシコシティー、パリ、モスクワ、ベルリン、アントワープ、ミュンヘン、ストックホルム、アムステルダム、ヘルシンキはしきい値を下回っています。 パ…パリ? 今年暑さが問題になったパリは、2050年でも安全そうとのことですが、本当に大丈夫? 一抹の不安が…。 ロサンゼルスは、分析で開催時期に設定された2050年7月20日から8月11日の予想される気温が、日なたでも日陰でもしきい値を下回っています。熱波に見舞われなければ大丈夫そうですね。熱波にさえ見舞われなければ…。 長期的な傾向ではないのであくまでも目安になりますが、前回ロサンゼルスでオリンピックが開催された1984年と今年の7月20日から8月11日の平均最高気温を比較すると、今年の方が2.5度暑くなっています。 1984年のロサンゼルスオリンピックはリアルタイムで見た記憶があります。鮮明に覚えているのは、ロサンゼルスオリンピックから公式競技になった女子マラソンで、暑さによって脱水症状を起こしたアンデルセン選手がフラフラになりながらゴールし、直後に倒れた光景。 印象的なシーンではありますが、40年前よりかなり暑くなっていると思われる2028年のロサンゼルス大会で同じような光景を見ないですむことを願います。