シェイクスピア作品を三谷翻案・演出で! 『昭和から騒ぎ』上演決定
2月からの東京サンシャインボーイズ 復活公演『蒙古が襲来』を控えた三谷幸喜。 ファンが待ち望む三谷演出作品だが、早くも次回作の予定が届いた。タイトルは『昭和から騒ぎ』。原作は、もちろんイギリスの劇作家、W・シェイクスピアの名作『から騒ぎ』。 さまざまな演出家たちが手掛けてきた『から騒ぎ』は、シェイクスピアの名作喜劇だ。二組の恋人たちの愛が、様々な行き違いや勘違いを経ながら描かれる。 愛しているからの疑いや、捨てられないプライドなど、さまざまな人間の愚かさと、そうした人間臭いやり取りからにじみ出る、人間という存在そのものへの愛が感じられる作品だ。 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身のケネス・ブラナーは、映画監督としてのキャリアの中で、この『から騒ぎ』や同じくシェイクスピア作品の『恋の骨折り損』をそれまで見たことも無いような爽やかなラブコメディ映画として昇華させ、その中でも、戦争の悲劇や人を疑う愚かさなどを痛烈に投げかけてきた。重砲で撃ってくるばかりがシェイクスピアでは無い、と教えてくれるような作品だった。 タイミングの悪さから起きる行き違いや思い込みからくるすれ違い、愚かな人間の愛らしさ、といえば三谷幸喜の十八番。きっと、三谷幸喜もこの名作をくすっと笑えて、「人ってこういうとこあるよな、でも、そういうとこがいいよな」と思わせてくれるだろう。大泉洋、宮沢りえ、竜星涼、松本穂香、松島庄汰、峯村リエ、高橋克実、山崎一の強力な顔ぶれも心強い。 ちゃんとシェイクスピアだが、まぎれもなく三谷作品。そんな舞台の出来上がりを期待したい。