【オカルト体験】ペルーでシャーマン修行体験!ブッダ直伝の「仏教修行」で無の境地へ!「中臣鎌足」に憑依される…?【作者インタビュー】
オカルト研究家・角由紀子さんが南米ペルーにシャーマン修行に向かった!「アヤワスカ」という植物を飲んでシャーマンの歌を聞いていると、なぜか体が勝手に動き出し、最後は「中臣鎌足」に乗り移られた!?今回は、角由紀子さんが体当たりで精神世界を実体験!漫画家グラハム子(@gura_hamuco)さんがポップに描く「オカルト異世界ばなし 宇宙と繋がる編」(竹書房)を紹介する。第一巻よりもグレードアップしたオカルト世界について、角由紀子さん、グラハム子さんそれぞれに見どころを聞いた。 【漫画】本編を読む ■スピリチュアル体験は極力誇張表現を避け、実際に起きたことや感じたことだけを淡々と紡ぐ 生きていても、知らない不思議な世界がある。神秘的、超自然的な出来事が「オカルト」だ。都市伝説のような不思議な話、奇妙な出来事、スピリチュアルなことを指す。第一話では、角由紀子さんが未だシャーマン文化が根付く、ペルーのシピボ族に修行に向かった体験記が描かれる。 「アヤワスカ」という植物の煎じ薬を飲み、シャーマンの歌を聞いていると、手足が勝手にピクピクと痙攣を始めた。自分の意志とは関係なく勝手に起き上がり、タバコを吸うような動作をする。「こういう精神世界は、怪しげに思われることが多いと思ったので、極力誇張表現を避け、実際に起きたことや感じたことだけを淡々と紡ぎました。地味な話で終わってもいいやくらいの気持ちで書いたのですが、グラハム子さんの画の力とリズムでその部分が補われていて、とてもおもしろくまとまっていると思います」と、角さんは見どころを話す。 体が勝手に動き、「誰か」に乗り移られていると感じた角さん。その後も、出て行ったり、また入ってきたりという感覚が繰り返される。作画のグラハム子さんも「実体験のお話は、やっぱり力強さがあります」と話す。「出来事に加え、その時の心情や空気感まで表せるので、2巻はより生き生きとした作品になりました」徐々に感覚が鋭くなり、何体もの霊が出入りする描写は非常に難しいはずだが、わかりやすくおもしろく描かれている。 1回目の儀式で体のなかを霊に出入りされる体験をした角さん。さらに修行はヒートアップ。「1巻と比べると実際に時間とお金をかけて取材した内容が多いので、私でしか書けない話がこれでもかというほど詰め込まれていると思います」と、言うのは本当で、想像以上の体験談に受け入れる角さんのキャパシティに感銘する。 実体験を描くにあたり作画で気を付けていることをグラハム子さんに聞くと、「1番はわかりやすくです。月刊誌での連載なので、この月からたまたま読んだ方にもわかるように描いています。あとは必要以上に恐ろしすぎたり、押し付けがましくならないように。初見の方にもオカルトっておもしろいかも!と興味を持ってもらえるように心がけています」と言う。実際にオカルトはホラーというイメージが強いが、本書は不思議な体験談を読んでいる感覚が強い。 「ただそれだけだと薄くなってしまうので、元々知識がある方にも楽しんでいただけるよう、ある程度深いところも描きます。毎回8ページなので、そのあたりのバランスをどうするかを悩みながら描いています(グラハム子さん)」 第一話のシャーマン修行は「信じがたいけど、おもしろそう、興味津々」というコメントも散見。角さんは、「シャーマン修行に向き不向きはないと思います。やってみたいと思う気持ちが最も重要なので、行動を起こすことをおすすめします」と話す。 「『不思議な力を使って欲を満たしたい』『とにかく人と違うことをしたい』という動機でチャレンジするのもけっこうです。けれども、最終的には自己探求や学びを目的とした旅に変化させることが重要です。また、シャーマンの話を否定せずに聞くこともポイント。傲慢な態度はあらゆる現象を遠ざけますので、一度自分の考えを捨てて相手の世界に入ることで見えてくるものが変わります。まずはそれを体験してから、日本に帰って反芻と反駁を繰り返せばいいでしょう。ですから、シャーマン選びは慎重に!悪徳シャーマンもいるのでリサーチを念入りにしてください(角さん)」 シャーマン修行後は、「帰国後1カ月くらいは体が軽く体調もよすぎて、ややハイな感じが不安になるほどだったのですが、俗世にまみれるうちにもとに戻っていきました。とはいえ、体験自体の記憶が消えたわけではないので、なんらかの変化は今も続いているんだと思います。アヤワスカの世界を知りながら生きるのと、知らないで生きるのとでは、やっぱり生活の端々で変化が出ます。葉っぱを大切にしようとか、もっと猫をかわいがろうとか、物を大切にしようとか、人間以外にも敬意を払うことが多くなりました。基本的にいい変化しか感じていません」そんな変化を感じたという。 ほかにも、精神世界体験では「過去イチ」と言わしめた「ブッダ直伝の仏教修行」で「無欲の境地」を経験したり、メキシコではUFOをたくさん目撃したり…。呪物にまつわる心霊体験、UFOに拉致された人たちの証言…など、不思議なオカルト現象が一冊に詰まっている。 取材協力:角由紀子 (@sumichel0903) ・グラハム子(@gura_hamuco)