「元気な鹿児島作りたい」 自民公認の園田氏が会見 参院選鹿児島選挙区
【鹿児島】自民党は来年夏に予定されている参院選鹿児島選挙区(改選数1)に元参院議員の園田修光氏(67)を公認候補に決めた。24日は鹿児島市の県連本部で園田氏が記者会見。「選挙区で戦えることをうれしく思う。元気な鹿児島を作っていきたい」と立候補への意気込みを語っていた。 園田氏は鹿児島県議から1996年の衆院選で鹿児島2区から出馬し当選。2016年には参院選の全国比例で出馬し1期務めたが、2期目を目指した22年の参院選で落選した。 現職の尾辻秀久氏(84)の勇退に伴い、県連では次期参院選の候補を公募していた。県議団は外薗勝蔵県議(73)を推薦。公募に名乗りを挙げた9人の中から県連の選考委員が園田氏と外薗氏に絞り込んだ。園田氏と外薗氏の一本化に難航し、2人を推薦して決定を党本部に委ね、園田氏の公認が決まった。 再び参院選に挑むのは「やり残したことがあるから」と園田氏。議員時代は社会保障を主に担当していたが、大都市と地方では介護も教育も大きな格差があることを問題視し「どこに住んでいても介護や教育を受けられるようにするのが国政の仕事」と力説する。 10月の衆院選では1~3区で公認候補が選挙区で落選するなど、自民党への逆風下での選挙が予想されるが「過半数を割って少数与党となっても政権政党である意味は大きい」とかつて与論島の淡水化事業に携わった経験を例に挙げ、政権政党の重みを強調していた。 奄美群島に関しては奄振の事務局長を務めたこともあり「かつてに比べると奄振の予算も半分に減らされた。ハード面から子育てなどソフト面に力を入れていく必要がある」と語った。 県連の吉留厚宏幹事長(63)は「次の参院選は勝たないといけない選挙。選考過程では激しく議論するが、議論を尽くして決定がでたらそれに従うのが自民党。一枚岩となって園田氏の当選を目指したい」と語っていた。