【図解】新型コロナに5段階の新指標 レベル3で「宣言も」 分科会・尾身会長が発表
尾身会長「レベル1を何とか維持したい」
5段階の各レベルの具体的な定義は以下の通りになる。 【レベル0】=感染者ゼロレベル 新規陽性者の報告数がゼロを維持できている状況。 尾身会長は「これは全て各都道府県で評価する。新規陽性者の報告数がゼロという都道府県もいまはある」とした。 【レベル1】=維持すべきレベル 安定的に一般医療が確保され、コロナに対して医療が対応できている状況。 尾身会長は現在の感染状況の多くは「レベル1と言っていい」との認識を示した上で、この「レベル1をなんとか維持したい」と訴えた。このレベルで維持できれば「社会と経済活動を徐々に元に戻せる」という。 【レベル2】=警戒を強化すべきレベル 新規陽性者数の増加が見られ、一般医療やコロナ医療への負荷が生じ始めているが、段階的に対応病床を増やすなどして医療が必要な人への対応ができている状況。 【レベル3】=対策を強化すべきレベル 最悪の状況であるレベル4に移行しないように、一般医療を相当程度制限しなければ、コロナ医療に対応できず、医療が必要な人への適切な対応ができなくなると判断された状況。 この段階になると次のレベル4を回避するための強い対策が必要になる。 尾身会長は、大都市圏など社会経済が一体的なエリアでは都道府県を超えて「広域的に強い対策をやってほしい」とした。その上で「緊急事態宣言のような強い対策も考えられる」と指摘。それ以外にもクラスターが発生している場所や集団への集中的な対策が必要だと述べた。 地方においてはまん延防止等充填措置の適用もあり得るとした。 【レベル4】=避けたいレベル 一般医療を大きく制限しても、コロナ医療に対応できない段階。集中治療の再配分なども現場で検討せざるを得ない状況。 尾身会長は第5波での厳しい医療ひっ迫の状況を念頭に「今回我々が危機的な状況を経験した、ああいう状況を想定していただければ」と説明した。