「ずっとうっすらお金がない」という悩みをプロ奢さんに相談したら「“自由”に食傷してるだけ」と諭された
ということで、相談したのはこの人!
プロ奢さん: なんすかそれは。 「なんか痩せないデブ」みたいな。 天野: 痩せないデブ…(笑) プロ奢さん: 食べてないのに太るみたいな。食べてるんだけどね。 「悩み」って、苦痛があるパターンと、退屈っていうパターンの二軸があると思うんです。 苦痛っていうのは、金がなくて生活ができないとか、飯食えないとか、具体的な痛み。 今回は、すごく困っているわけじゃない。きっと「退屈」だから、何かないかなって探してるんだと思う。 天野: 「悩みたい」みたいなことなんですかね。 プロ奢さん: たとえば、ジンギスカン食いたいと思って札幌行ったとするじゃないですか、そのときって間食します? カフェ入って、「あんパンもうまそうだ」って食べます? 天野: そりゃ食べないですね。 プロ奢さん: ジンギスカンを食べに行く目的があるから、他の消費活動がキリッとするわけですよね。 根本的な考え方が逆だと思うんですよね。金がないから旅行に行けないんじゃなくて、“欲”がある人は旅行に行こうと決めて、そこから予算が決まる。 お金がないんじゃなくて、まず「欲望がない」から目的が決まらない。ジンギスカン食べようっていう目的がないから、カフェで気づかないうちにパン食べてるんですよ。 天野: だから痩せない… プロ奢さん: 根本的な問題は、「欲がないから企画してない」ってことじゃないですか。 ジンギスカンを食べに札幌に行こうっていう企画がないから、家で適当なものを食って浪費している。
【投資感覚がない?】「これにそんなにお金をかけなくても…」と思ってしまうのはなぜか
天野: 旅行って経験が資産になるみたいなこと言うじゃないですか。でも、あんまりそう思えてなくて。 いい時計とか家具とかも、「払う以上の価値が返ってくる」みたいなことを言うけど、それができないんですよ。 この「投資観のなさ」が問題なんじゃないかと思ってて… プロ奢さん: なるほどね。 じゃあたとえば、高級車を2000万円で買いました。それでコミュニティとか交流が広がって、彼女ができました。 ……それならちょっとうれしい? 天野: うーーーーん…本当に本心で言うなら… 2000万も払わなくても彼女ができる可能性はあるし、その2000万がもったいない。払わなくてもできるんだったらそっちでいいじゃん、って思っちゃいます。 プロ奢さん: 因果関係で他の因果を見つけたときに、他の方法あったなと思ったら、お金払わないほうがうれしいって考えるわけですね。 それ、発想としては「無課金ユーザー」ですよね。 ソーシャルゲームで言うと、「無課金でこの結果が出るからうれしい」っていう縛りプレーをしてるんですよ。 無課金であることが気持ちいいからやってるんです。 天野: あーーー、それはめっちゃあります。 心のどこかで、“お金を持ってて車買ったから人が寄ってくる”みたいなのって本質じゃないだろ…って思いたい節があると思います。 プロ奢さん: 自分本来の力だけで勝負したいのに、課金アイテムを入れちゃうと「課金したから勝てたんじゃん」っていうノイズが入ってきて、どこまでが自分の力なのか測りづらいってことですよね。 天野: そうですね… 課金の勝負になったら絶対上がいるし、勝てない。 「だったらその勝負から降りたところで勝負すればいいじゃん」って思ってるかもしれないです。 プロ奢さん: もっと言うと、金銭で人に「勝たなきゃいけない」と思ってるから、勝てない勝負ができないって話だと思います。 だから、無課金でも戦えるゲームを選びたいんだと思うんですよね。 天野: めっちゃそうです… プロ奢さん: きっと今の状態は、大人になって「まわりがみんな課金ゲーをやってて寂しい」んだと思うんですよね。 みんなで同じゲームで遊べなくて、寂しいんだと思う。 投資観云々というよりは、「みんなであの頃みたいにモンハンやりたいけど、みんなは課金ゲーに行っちゃって寂しい」っていう、そういう話に聞こえましたね。 天野: あー、そうですね。 プロ奢さん: 具体的に困ってないのに、そういう“悩み”が出てくるってことは、多分寂しいんですよね。 男の人って寂しいって言えないんで、“悩み”として出てくるのかもしれない。