注目のドイツ発トラベルケース「Floyd」! 香港・中国・台湾を旅して分かった見た目だけじゃない人気の秘密
■逸品「RIMOWA」と「Floyd」を比較
ところで、ドイツ製トラベルケースの代表といえば、なんといっても「RIMOWA」です。 ジェラルミン素材採用により抜群の軽さを誇るトラベルケースで、1890年代後期から続く一大ブランドです。 この長い歴史を持つRIMOWAに対し、まだ歴史が浅くプラスチック採用のFloydはある種対照的にも思えますが、筆者は今回入手した「Floyd Cabin」と同じ機内持ち込みサイズでド定番「RIMOWA Classic Flight(旧型)」を所有しており、ここで両者を比較してみることにしました。 スペックの違いは以下の通りです。 ▼Floyd CABIN ・日本正規価格……12万1000円 ・重量……4.4kg ・容量……41L ▼RIMOWA Classic Flight(旧型) ・日本正規価格……不明(現在の代替モデルを「Original Cabin」とした場合、22万4400円) ・重量……3.7kg ・容量……35L 筆者所有の「RIMOWA Classic Flight(旧型)」はすでに廃盤なので価格面での比較ができませんが、この代替モデルを現在の「Original Cabin」とした場合、22万4400円。「Floyd Cabin」よりも10万円強高い価格です。 また、重量は「RIMOWA Classic Flight(旧型)」のほうが700gほど軽いですが、その分「Floyd Cabin」は容量が6L多く収納できます。また、「Floyd Cabin」の若干の重さはウィールの重さが大きいと思われます。 前述の内装も、“バンドで引っ張って荷物を固定するのみ”の「RIMOWA Classic Flight(旧型)」よりも扱いやすく、またケース全体に傷をつけたくない場合は専用のナイロンケースも付属されています。 これらのことから、伝統的な構造を貫き続けるRIMOWAに対し、「使いやすい」アイデアを惜しみなく投入し、なおかつ遊び心も加えているのがFloydのように感じます。 RIMOWAの軽くてシンプルなところが好きでしたが、Floydの良さもだんだんわかってきたところで、Floydを相棒に香港・中国・台湾を巡ることにしました。