Stray Kidsが動けば世界が動く グローバルグループとして圧倒的に飛躍した2024年を総括
テレビ出演、Stray Kids流のヒップホップ、2025年の展望
ワールドツアーの合間、日本のテレビ番組への出演もあった。大阪公演初日の前日には『2024 FNS歌謡祭』に登場し、「GINAT」を披露。バラエティ番組『うわっ!ダマされた大賞 2024 冬』にも出演し、バンチャン、ヒョンジン、フィリックス、スンミン、アイエンが仕掛け人としてリノ、チャンビン、ハンを騙すテイで企画が始まるが、実はバンチャン、ヒョンジン、フィリックス、スンミン、アイエンが騙される側だったという逆ドッキリ。目の前に突如巨大な恐竜が現れた時の個性あふれるリアクションが評判を呼んだ。12月27日に放送される「ミュージックステーション SUPERLIVE 2024」では「Chk Chk Boom -Japanese ver.-」を披露することが発表されている。 12月12日には「2024 ビルボード・ミュージック・アワード」に出演し、昨年K-POP第4世代ボーイズグループとして初めて「トップ・K-POP・アルバム」を受賞したことに続き、「トップ・グローバルK-POP・アーティスト」部門を受賞。「Chk Chk Boom」と「JJAM」をパフォーマンスした。 本稿を執筆している12月中旬時点での最新作は12月13日にリリースされたアルバム『SKZHOP HIPTAPE ’合(HOP)’』だ。Stray Kidsの略語「SKZ」にHIP-HOPを合成してネーミングし、Stray Kidsだけの新しいジャンルの楽曲を収録する「SKZHOP HIPTAPE」の最初の作品となる。“合(HOP)”には8人のメンバーが集まって完成した“合”とHIP-HOPの“HOP”という意味を宿している。メンバーは「自分たちの個性を音楽とパフォーマンスで表現し、自由な雰囲気を生むことがStray Kids流のヒップホップ」というコメントを発表していたが、まさにStray Kids流のヒップホップを突き詰めた斬新な作品となっている。 1曲目に収録された「Walkin On Water」はスクラッチを模した掛け声がキャッチーで、バウンシーで躍動感あふれたStray Kidsならではのヒップホップチューンとなっており、試練や困難に屈せずに立ち向かうという想いが遊び心溢れた描写を盛り込まれながら歌われている。『SKZHOP HIPTAPE ’合(HOP)’』には韓国HIP HOPグループ 、EPIK HIGHのリーダーのTABLOとのコラボ曲「U」に加え、ワールドツアーで披露した8人それぞれのソロ曲が収められており、既にワールドツアーを見ている人は追体験でき、これから見る人は期待に胸を膨らませられる。 2025年は香港を皮切りに、南米、北米、ヨーロッパを周るワールドツアー<dominATE>が7月まで続く。大阪公演で宣言された日本での再会がどういう形になるかも気になるところだが、2025年もさらに躍進し、Stray Kidsにしかなし得ない独創的な音楽をさらにパワーアップさせて届けてくれるはずだ。
Kaori Komatsu