Stray Kidsが動けば世界が動く グローバルグループとして圧倒的に飛躍した2024年を総括
グローバルグループとして視野を広げた「新たな金字塔」
7月18日に、所属事務所・JYPエンターテインメントがメンバー8人全員と再契約を締結したことを発表したことも熱いニュースだった。K-POPグループは所属事務所と7年間の契約を結んでいることが多く、7年目に突如解散となることが多い。そのため、契約最終年はK-POPファンの間で“魔の7年目”と呼ばれ恐れられているわけだが、契約満了より半年以上も早い吉報に胸をなでおろし、一層熱量を高めたファンも多かったことだろう。 再契約が報じられた翌日にリリースされたのが9thミニアルバム『ATE』だ。冒頭で記したように、輝かしい記録を次々と打ち立てたStray Kidsの新たな金字塔である。タイトル曲の「Chk Chk Boom」は、ラテン調のヒップホップトラックに韓国語と英語に加えスペイン語とフランス語も混じっており、新たな要素をStray Kids色に染め上げた楽曲からはグローバルグループとして視野を広げた現在地が伝わってきた。「目指すのは高みだけ」「ゴールの持ち主は自分」というパワフルな自信が漲っており、振付も含めて独創的でStray Kidsにしか生み出せないクリエイティブのステージがさらに何段階も上がった印象を受けた。 「Chk Chk Boom」はマーベル映画『デッドプール&ウルヴァリン』の挿入歌になっており、映画に出演しているヒュー・ジャックマンとライアン・レイノルズがミュージックビデオに出演。ヒュー・ジャックマンはStray Kidsが出演したMnetサバイバル番組「KINGDOM : LEGENDARY WAR」の放送当時にStray Kidsのファンであることを明かして以降、何度もStray Kidsへの愛を表してきた。「Chk Chk Boom」のMVが公開される数日前に、Stray Kidsの公式アカウントにバンチャンとフィリックスとライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンが笑顔で並ぶ写真と共に、「Stray Kidsの親友ライアン&ヒューを紹介します。私たちが準備しておいた多くのことを早くお見せしたいです」という意味の英語の文章が掲載され、念願の初対面を果たしたことが明かされていた。 ヒュー・ジャックマンはお馴染みの黄色のコスチュームに身を包んだヒーロー・ウルヴァリンに扮し、MVの冒頭に登場。ニュースキャスターに扮したライアン・レイノルズへとバトンを繋ぎ、Stray Kidsのメンバーがアメリカでロケ撮影した映像が使われ、最後にはデッドブールの衣装に着替えたライアン・レイノルズと共にニュース番組のセットにStray Kidsが現れ、ライアン・レイノルズと絡むシーンも収められている。楽曲だけでなく、MVとしても非常にグローバルな作品になっていた。 また、2024年は『ATE』より前にリリースした、チャーリー・プースをフィーチャーした「Lose My Breath (feat. Charlie Puth)」がビルボードのメインチャート「Hot 100」で90位にランクインし、K-POP第4世代ボーイズグループ初となるランクインを果たした。Stray Kidsが動けば世界のエンタメシーンが動く。そんな目覚ましい活躍を見せ続けた。