石毛宏典氏「第二の大谷翔平を発掘したい」 埼玉県との官民連携プロジェクトが“プレーボール”
プロ野球の西武などで活躍し、オリックスの監督を務めた石毛宏典氏(68)が19日、埼玉県の大野元裕知事(61)を表敬訪問した。 石毛氏はアスリートや指導者育成などの支援を目的とした官民連携プロジェクトの実現を目指しており、足掛かりとして親交のあった大野知事と意見交換の場が実現。「埼玉県の持つハード面をうまく活用して、我々が何かできないか。スポーツ界、特にプロ野球界で大きく問題になっているのはセカンドキャリア。自治体では中体連のあり方が問題になっている。自治体とアスリートがそういう問題に向けて、何か一緒に共同作業ができれば」と要望した。 大野知事は県が小中学生に行っているトップアスリート輩出事業や充実した県内施設などを紹介し、「ぜひ場所を使っていただきたい。埼玉県でできることはいろいろある」と協力姿勢。石毛氏は特定の競技に縛られず、子どもたちの可能性を広げる環境づくりを一つの例に挙げ、「野球なら野球だけと、大人のエゴで子どもを囲ってしまう。でもミスマッチも起こり、日本のスポーツ界にとってはマイナスになる。適性を見極めてあげて、我々の指導を受けながら世界に羽ばたいていく。第二の大谷翔平選手や錦織圭選手、そのような人材を発掘したい。その舞台が埼玉にあれば」と今後のビジョンを明かした。 表敬訪問には石毛氏のほか、柔道女子48キロ級で00、04年五輪金メダルの谷亮子氏(49)、元バレーボール日本代表の大林素子氏(57)ら各競技で活躍した元アスリート8人が出席した。一部の参加者は石毛氏とともにプロジェクトを進めていく予定という。