米鉱工業生産、8月はハリケーンの影響から回復-製造業持ち直す
(ブルームバーグ): 8月の米鉱工業生産は、ハリケーン「ベリル」の影響による前月の落ち込みから回復した。製造業と鉱業の生産持ち直しを反映した。
発表元の連邦準備制度理事会(FRB)によると、1カ月前はハリケーンの影響でテキサス州の一部の生産者が停電や操業停止に見舞われ、天然ガスの採掘にも支障をきたした。
製造業の生産は持ち直したものの、高い借り入れコストが設備投資の足かせとなり、高額商品に対する消費者の需要を抑制しているため、製造業は依然として精彩を欠いている。輸出需要も依然として低迷している。しかし、連邦公開市場委員会(FOMC)はインフレ圧力の弱まりを背景に、18日の会合で金融緩和に踏み切るとみられている。
鉱工業生産全体の4分の3を占める製造業は、自動車生産の増加によって押し上げられた。自動車生産を除いた8月の製造業生産指数は0.3%上昇。それまでの2カ月は低下していた。
今回の統計は消費財や業務用機器、建設資材の生産が回復したことを示している。
製造業の設備稼働率は77.2%と、前月の76.6%から上昇した。鉱工業全体の稼働率は78%に上昇した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Industrial Production Rebounds After Hurricane-Related Drop(抜粋)
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Vince Golle