引っ越し先のエアコンが「タバコ臭い」です。掃除してもニオイがとれないのですが、いっそ買い替えるべきでしょうか…?
引っ越した先のエアコンがタバコ臭い、フィルターなどを掃除してもニオイがとれない場合、いっそ買い替えるべきかと悩む人もいるでしょう。 もし、業者に頼むといくらかかるのでしょうか? 買い替えるなら、管理会社などに料金を請求できるのかも気になるでしょう。 本記事では、エアコンからタバコのニオイがする原因や、その場合の対処法についてもあわせて解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
エアコンからタバコの臭いがする原因
エアコンからタバコの臭いがする原因には、エアコン特有の仕組みと大きく関わりがあります。この章では、タバコ臭の原因について解説していきます。 ■エアコンが空気を吸い込み吐き出すため まずエアコンですが、エアコンは外気を室内へ取り込むのではなく、室内の空気のみを循環させることで空調を効かせる仕組みとなっています。 もし換気をしていない場合、タバコに火を付けると煙は天井へ向かって上昇しますが、天井へぶつかり逃げ場がなくなった煙は、高所に設置されているエアコンが吸い込んでしまいます。 タバコの煙を吸い込んで再び吐き出す際に、タバコの臭いがエアコン内部に染みつくことが原因の1つとして挙げられます。 ■フィルターに汚れやほこりが溜まっていくため エアコンは稼働の有無に関係なく、常にすき間からほこりが侵入し内部に溜まりますが、タバコの煙も例外ではありません。 例えば、タバコの成分に含まれるタール(ヤニ)は、植物性の油脂にさまざまな物質が混ざっていてベタベタしているのが特徴です。エアコンのフィルターは最初に空気を取り込むため、煙として吸い込まれたタールがフィルターの表面を汚し、さらにほこりを吸着しやすくなりカビを増殖させる原因にもなります。
業者にエアコンクリーニングを依頼して対処しよう
タバコの臭いがひどく、自分で掃除をしても完全に臭いを取り除くことができない場合は、買い換える前にまずは専門の業者にエアコンクリーニングを依頼することをおすすめします。この章では、業者によるエアコンクリーニングの費用面について見ていきます。 ■業者に依頼したときの費用相場 エアコンクリーニングの大手、ダスキンが提供するエアコンクリーニング費用の例は、次のとおりです。 【ダスキンサービスマスターによるエアコンクリーニング費用(1台あたり)】 ・壁掛けタイプ 1万5400円(税込)※幅は120cm未満 ・壁掛けタイプ+抗菌コート 1万8150円(税込) ・壁掛けタイプ(フィルター自動お掃除機能付き) 2万6400円(税込) ・壁掛けタイプ+抗菌コート(フィルター自動お掃除機能付き) 2万9150円(税込) 比較的新しいエアコンモデルには、フィルターを自動で掃除する機能が搭載されていることが多いですが、自動お掃除機能が付いているものは内部構造が複雑なため、お掃除機能が付いていないエアコンと比べ、料金は割高になる傾向にあります。 ただし、業者や地域によっても料金は大きく異なるので、可能であれば複数社から相見積もりをとってみましょう。 ■管理会社にエアコンクリーニングの費用は請求できるのか 一般的に、エアコンクリーニングの費用は入居者の負担となるケースが多いです。 民法上では、賃貸人(入居者)には、借りている物件を適切に管理する善管注意義務があり、エアコンの定期的なクリーニングはこれに該当します。しかし、今回のように引っ越して間もない場合であれば、大家さんが費用を負担してくれるケースもあるようです。 エアコンクリーニング費用を誰が負担するかについては、賃貸契約書に明記されている場合も多いですが、エアコンからタバコ臭を感じたらまずは管理会社へ相談してみましょう。
まとめ
1年を通して利用するエアコンからタバコの臭いがすれば、人によっては大きく生活に支障を及ぼす可能性もあるでしょう。掃除をしてもタバコの臭いがとれない場合は、すぐに自分で買い換えるのではなく、管理会社に一度相談してみましょう。 出典 ダスキン エアコンクリーニング(エアコン掃除) ダスキンサービスマスター 執筆者:鳥谷威 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部