近所に食べ放題「2000円」で時間制限なしの店があります。子どもが食べ盛りで「食費」が高いのですが、食べ放題なら“節約”できるでしょうか?
家計の支出のなかでも大きな割合を占めるものの1つが「食費」です。いつの時代でも、食費をいかに節約するかというのは永遠のテーマでしょう。 例えば、食べ放題を利用すると、食費を節約できるのでしょうか?本記事では、2000円で時間無制限の食べ放題の店を利用するほうが、自炊よりも節約ができるのかどうか解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
4人家族の1ヶ月あたりの食費の平均は約9万円
総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)」によると、4人世帯の平均的な食費は1ヶ月9万712円です。
2000円で時間無制限・食べ放題の店を使うと食費を抑えられるのか?
食べ盛りの中高生2人を抱える家庭を参考に、全て自炊するケースと一部を食べ放題に頼るケースで、どちらがお金を節約できるか計算してみましょう。 まず、中高生の子2人は1人あたり2人分の食事をすると仮定し、6人以上世帯の平均的な自炊の食費を算出します。総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)」によると、6人以上の家庭の平均的な食費は11万532円です。 このうち自炊に関係ある「穀類」「魚介類」「肉類」「乳卵類」「野菜・海藻」「果物」「油脂・調味料」を合計すると、約5万7000円(1日あたり約1900円)です。 では、一部を2000円の食べ放題に頼るとどうでしょうか? 例えば、毎週日曜日(月4回)に2000円食べ放題のお店で食事をすると仮定すると、4人の食費は8000円です。1ヶ月では1日3万2000円も費用がかかることになります。食べ放題の金額が仮に1500円だとしても4人の食費は1日約6000円、1ヶ月では2万4000円です。 日曜日を食べ放題の1食のみで過ごすと仮定しても、食べ放題のほうがコストはかかることから節約にはつながらないことが分かります。 また、食べ放題だけで1日1食は現実的ではありません。2~3食目を食べると追加の費用が発生することから、食べ放題を利用しての節約は家族の人数に関係なく失敗に終わるでしょう。 時間無制限とはいえ、ずっとお店に滞在して3食全て食べ放題で済ませるということも考えにくいです。