【NBA Rakuten解説者インタビュー】大西玲央さん 「河村選手はプレシーズンで多くのことを証明した」
ウェンバンヤマのオールNBAチーム入りはある
――八村塁選手(ロサンゼルス・レイカーズ)が開幕戦で活躍していました。 大西:よりアグレッシブになっている感じがしました。JJ・レディックHC(ヘッドコーチ)は、八村選手の3ポイントを増やしたいと明言していましたが、僕も3ポイントは積極的に打っていくべきだと思います。一方で八村選手が得意なミッドレンジについて、レディックHCは得点効率が良くないと話していました。それでも開幕戦で八村選手は、ミッドレンジを打てる場面でしっかり決めていたので、特に混乱はないんだなと安心しましたね。あとインサイドで相手を押し込むのを意識していたのかなと。相手を見極めて、行ける時はどんどん押し込んで積極的に攻めるっていう姿勢が見られたのは良かったです。 ――八村選手は相手に全然力負けしていないですからね。 大西:昨日はディフェンスも非常に良かったです。昨日も35分プレイしていましたが、ディフェンスでも存在感を示せればこれくらいの出番は常時与えられそうです。 ――大西さんが今季注目しているチームは? 大西:ニックスです。カール・アンソニー・タウンズやミケル・ブリッジズの獲得と言った大きな動きがありましたし、そのブリッジズとOG・アヌノビーのディフェンスも強力です。開幕戦はボストン・セルティックスが良すぎたので負けてしまいましたが、ニックスはまだ噛み合ってない段階。これから良くなっていくと思います。 ウェストではサンズです。新加入のタイアス・ジョーンズが素晴らしい。昨シーズンはデビン・ブッカーが任されていたのですが、やはり安定してPGに専念できる選手が1人いるとオフェンスは変わってきます。それにジョーンズはミスが少ない。そのなかでブッカー、ケビン・デュラント、ブラッドリー・ビールをうまく使えれば、もっとオフェンスが機能してくるはずです。 ――昨季強烈なインパクトを残したビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)はいかがでしょう? 大西:今季2年目ですが、オールNBAチーム入りはあり得ると思います。複数の試合が行なわれている時間帯でスパーズが試合をしていたら、つい観ちゃいますね。クリス・ポールの加入もびっくりしました。優勝を追うのではなくウェンバンヤマとのプレイを選んだんだって。これまでポールは加入したチームを強くしてきた実績がある一方、ウェストは本当に強いチームがひしめき合っています。ポールの神通力がどこまで通用するのか注目です。