エリザベス女王のブライズメイドが着たドレスがロイヤルドレスコレクションに追加される
1947年にエリザベス王女(後のエリザベス女王)がフィリップ王子と結婚したとき、王女は8人ものブライズメイドに付き添われていました。王女のウエディング・ドレス同様、ブライズメイドたちのドレスも、デザイナーのノーマン・ハートネルによって作られましたが、今その中の一着がロイヤル・セレモニアル・ドレス・コレクションに加わることになりました。歴史的なドレスを収集・保存する慈善団体、ヒストリック・ロイヤル・パレスが、2024年7月にこのドレスをクリスティーズのオークションで購入したためです。 【写真】ピンクドレスをまとったおしゃれロイヤルレディたち
団体によって最近発表された声明によると、「著名なロイヤルデザイナー、ノーマン・ハートネルによるこのドレスは、1947年に8人のブライズメイドのうちの一人であるレディ・エリザベス・ロングマン(旧姓ランバート)が着用したものです」「ドレスとおそろいのヘッドピースからなり、どちらもハートネルによってデザインされました」とのこと。
ブライズメイドだったレディ・エリザベス・ロングマン(旧姓ランバート)は、キャバン伯爵の娘で、エリザベス王女とマーガレット王女を幼い頃から知っており、バッキンガム宮殿のガールスカウト・グループのメンバーでした。彼女はチョルモンドリー侯爵夫人サラ・ローズ・ハンブリーの祖母にあたります。2012年にかつての自宅ホートン・ホールにてケイト・モスが彼女のブライズメイド・ドレスを着て撮影をした際は、その様子を見ていたといいます(その後、2016年に他界)。 オークションに先立ち、クリスティーズのスペシャリスト、ベネディクト・ウィンターは、「レディ・エリザベスは写真撮影が面白かったそうで、ケイトが彼女のブライズメイド・ドレスを着るのを見るのは楽しいだろうと思ったようです」とオンライン記事で語っています。
このドレスは今後査定を受け、布の保存修復技術者チームによって保存修復されます。将来は展覧会で展示されるかもしれませんが、今のところ何も予定はないそう。ロイヤル・セレモニアル・ドレス・コレクションには、16世紀から今日までの約1万着のドレスがあり、その中には、ヴィクトリア女王、エリザベス女王、ダイアナ妃が着用したものも含まれるのだとか。ちなみに、今回コレクションに加えられたドレスに対し、ヒストリック・ロイヤル・パレスは4万ポンド弱(約980万円)支払ったそうです。
From: Town & Country Translation : Mayuko Akimoto