「遅すぎる、機敏さが足りない、頭の回転も早くない」 アーセナルDFが第一印象”最悪”だったビエルサとの出会いを振り返る
19-20シーズンをリーズで過ごしたホワイト
21-22シーズンの夏の移籍市場でアーセナルに加入したベン・ホワイト。移籍後はCB、右SBと2つのポジションの重要な選手としてチームに貢献している。 そんなホワイトはブライトンのアカデミー出身で、トップチーム昇格後の19-20シーズンにはリーズへのローン移籍を経験しており、そこで名将マルセロ・ビエルサから指導を受けている。 「リーズに初めて行ったとき、僕は2日目にファーストチームのロッカールームにいたんだ。でも、そこにスタッフがやってきて『君はU-23のロッカールームに行きなさい』と言ったんだ。僕はそこに5、6週間いた。だから、代理人に電話して『何が起きているんだ』と聞いたよ」 「最初のトレーニングで彼(ビエルサ)は英語を話さず、通訳を介していた。彼は私に『あなたは遅すぎる、機敏さが足りない、頭の回転も早くない』と言って、立ち去ってしまった。そこから何カ月も彼に話しかけられることはなかった。ただ従うしかなかった。彼は僕に『あなたはもっと改善すべき点がたくさんある』と言いたかったんだと思う」 「リーズ時代ほどトレーニングに励んだことはなかった。毎日4時間、2回のセッション、練習場で寝泊りをしたこともあった。でも、それを耐えれば大丈夫だと思っていた。その成果もあって、そのシーズンは全試合に出場したよ」 ホワイトはYouTubeチャンネル『Amazon Prime Video Sport』に出演し、イングランドで長く活躍したベン・フォスター氏からインタビューを受けている。そこではU-23への降格、ビエルサとの出会いを語っている。 ビエルサとのファーストインプレッションは最悪なものだったようだが、ホワイトはトレーニングで自身の弱点を改善し、チャンピオンシップ優勝、プレミア昇格に大きく貢献している。ビエルサはローンで加入していたホワイトを完全移籍で獲得したいと希望したが、ブライトン側の要求額が高すぎて実現しなかったという。
構成/ザ・ワールド編集部