考察『光る君へ』46話 矢を放つ勇猛な隆家(竜星涼)に、あの時の若造の面影はない。まひろ(吉高由里子)「刀伊の入寇」に遭遇、歴史の過渡期を目撃!
いきなり周明の胸に
夜が明けて戦船の支度が整った。隆家は、賊が根城にしている能古島へ船で軍勢を派遣し、追い払うことを命じる。ただし、 隆家「対馬の先は進んではならぬ」「対馬の先は高麗の海だ。その先に進めば高麗に戦を仕掛けることになる」 今回の賊は高麗による派兵なのか、ただの海賊なのか。この時点ではわからない。もし高麗の挑発であって深追いすれば、戦の口実にされるかもしれない。そうした判断する指揮官、隆家がとことん頼もしい。 迫る危機を知らず、船越の津に近づいたときに周明がまひろに言う。 「松浦に行って思いを果たしたら、必ず大宰府に戻ってきてくれ。その時に話したいことがある」 ちょっと、周明。話したいことがあるなら今言うべきですよ。この時代に限らず現代でも、一度別れた相手とまた顔を合わせられる保証なんてどこにもないのだから。 と思った途端、逃げ惑う船越の人々と賊の襲来! そこへ駆けつける財部弘延と平為賢の軍勢、そして双寿丸! 混乱のなか、お、乙丸……乙丸死なないでと懸命に矢部太郎を目で追っていたら、いきなり周明の胸に矢が。 えっ。すみません、油断していました。周明の台詞の数々にフラグでは?と、うっすら思ったものの、まさかここで。乙丸と双寿丸ばかり心配していてごめんなさい。 しかも肩とか腕じゃなくて左胸。もう47話が始まってすぐに周明、死ぬ展開じゃないですか……。 次回予告。双寿丸は無事です。隆家の処遇をめぐり割れる陣定。これまで以上に、きっとみんなが実資のこと大好きになる!! まひろを守るのは乙丸の役目。賢子、自分が光る君になる宣言。倫子「私が気づいていないとでも思っていた?」もうこれくらいは直球で言っちゃっていいですよ、最終回前だし。いけいけ倫子様。 47話が楽しみですね……12月15日、最終回まであと2話! ******************* NHK大河ドラマ『光る君へ』 脚本:大石静 制作統括:内田ゆき、松園武大 演出:中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう 出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、見上愛、南沙良、岸谷五朗 他 プロデューサー:大越大士 音楽:冬野ユミ 語り:伊東敏恵アナウンサー *このレビューは、ドラマの設定(掲載時点の最新話まで)をもとに記述しています。 *******************
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