こう書くだけで転職エージェントの特別待遇を受けられる…登録ページの自由記入欄に書くべき「ひと言」
■ほとんどの転職希望者はしない「ひと工夫」が大切 「来月には転職したい」ですと、「とりあえず入社させて、すぐ退職しないように3カ月くらいフォローしよう。とりあえず、企業から紹介手数料を満額取れればいいか」と考える悪魔の転職エージェントの食い物にされます。 一方で、「1年後には転職したいです」だと「気が変わりそうだな」と思われて、あなたの意思が尊重されません。3.5カ月を想定すればOKです。 登録段階での目的は、転職エージェントにあなたの転職意思の強さを理解してもらい、ピッタリの求人を運んでくる特別待遇を受けることです。 知っていれば、誰にでもできる工夫なのに、ほとんどの人がやっていません。ひと工夫で転職活動がハードになるかラクになるか明暗が分かれるのに、です。 ですから、登録といった一見すると小さなコミュニケーションにも思いを込めてください。転職エージェントはあなたの分身。影武者として利用できるのです。 ベストは、第3章で紹介した資料「上司リファレンス」「顧客リファレンス」「仕事の資料まとめ」「自分大全」「部下まとめシート」などを、登録の段階で共有しておくことです。 しかし、「登録段階で、そこまでは用意できる時間がない」と感じたら、それはそれで大丈夫です。 まずは本気の姿勢だけでも示してください。ほとんどの転職希望者はしないひと工夫をすることで、転職エージェントがあなたを特別待遇するために動き出します。 ---------- 佐野 創太(さの・そうた) 企業顧問、「退職学」の研究家 1988年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、2012年パソナグループに入社し、転職エージェントとして従事する。法人向けの研修会社に転職するも1カ月で早期退職し、無職となる。パソナグループに出戻り後、新規事業の責任者として求人サイトを立ち上げる。介護離職を機に2017年に独立。新規事業のマーケティング、コンテンツ、成長企業の人材育成の顧問として活動しつつ、退職学の研究家として20代から50代まで1200人以上のキャリアアップを実現させる。著書に『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版)、『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)がある。 ----------
企業顧問、「退職学」の研究家 佐野 創太