日本型リベラル弱体化「3つの要因」…存在意義が問われる立憲民主「国民民主に抜かれる危険性も」
立憲、国民民主党に抜かれる可能性
立憲の野田代表は「来年の参院選できちんと野党連携ができうるならば、自民党に引導を渡すことができる」と息巻くが、本気で政権を奪取するつもりがあるならば野党間で予備選を実施して決めるなどの協議を急ぐべきだろう。2009年衆院選で政権交代を果たした直後に行われた参院選(2010年)では、自民党が1人区で「21勝8敗」と勝利したことを思い出すべきだ。 このままリベラル勢力が衰退していけば、立憲民主党の政党支持率は来夏の参院選前に「改革中道政党」とする国民民主党に抜かれる可能性があるだろう。批判のための批判ではなく、国民にどのようなプラスと展望をもたらすことができるのか。衆院で与党が過半数割れした今、野党第1党である立憲民主党の存在意義が問われている。
佐藤健太