神戸J1連覇、湘南を3-0で下して大迫「タイトルを取るという強い気持ちだった」
サッカーJ1の最終節が8日に各地で行われ、唯一、自力優勝の可能性を残していた神戸がホームで湘南を3-0で下して連覇を達成した。 【写真】J1で2連覇を果たし、シャーレを掲げて喜ぶ山口ら神戸の選手たち シャーレ(優勝杯)が神戸に戻ってきた。勝てば優勝が決まる湘南戦を3-0で制して連覇を達成。連覇は8度目の快挙で、2得点に絡んだ武藤は「サッカーにすべてをささげ、連覇を届けることができた」とホームのサポーターと喜びを分かち合った。 前半26分に右サイドの酒井が上げたクロスを武藤が頭で合わせ、GKが弾いてポストをたたいたボールを宮代が押し込んで先制する。前半43分に後方からのパスに反応した佐々木が右へはたいて武藤がネットを揺らし、後半25分に扇原が豪快なミドルをたたき込んだ。 広島と町田にも優勝の可能性がある三つどもえの最終節で王者の貫録をみせつけた。引き分けでも逆転優勝を許しかねない緊迫した状況で演じた完勝劇に、「俺たちがタイトルを取るという強い気持ちだった」と大迫。広島と町田が重圧に屈して敗れたのとはあまりにも対照的だった。 伏兵に過ぎなかった昨季の優勝とはまったく価値が異なる。他クラブからターゲットにされて研究もされ尽くす。はるかに難易度が上がる中での戴冠に、吉田監督は「分析して強い気持ちで臨んでくる相手に打ち勝ってこそ真の王者」と胸を張る。 J1を連覇し、天皇杯も制してクラブ史上初の2冠に輝いた。参戦中のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)も1次リーグ突破を目前にしている。酒井が「(来季の)始動日までは喜びを味わって新しい挑戦を始める」と前進を誓う新盟主。日本サッカー界の主役を譲るつもりはない。(奥山次郎)