消費者物価3カ月ぶり伸び拡大、予想は下回る-利上げ巡り見極め続く
楽天証券経済研究所の愛宕伸康チーフエコノミストは、今回の結果は追加利上げの決め手にはならないと指摘。市場は7月か9月で意見が割れているとし、8月発表の4-6月国内総生産(GDP)統計で「プラス成長にならないと、次の利上げは難しい」と語った。その上で、「7月に利上げも十分にあるというのは為替を意識したリップサービスにすぎない」との見方を示した。
1~3月GDP改定は年率が上方修正、2期ぶりマイナス成長変わらず
ブルームバーグが6月の決定会合前に実施したエコノミスト調査では、追加利上げの時期について7月と10月が最多の33%で並んでいた。日銀は6月会合で政策金利を維持した一方、長期国債の買い入れを減額する方針を決定した。
CPI発表後、東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=159円台に下落し、4月以来の安値水準で推移している。発表前は158円台後半だった。
総務省の説明
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--取材協力:氏兼敬子、野原良明.
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Sumio Ito