あわや完全で7連勝のダルビッシュに米メディアから「サイヤング賞どころかシーズンMVP候補」の声
地元紙であるシカゴトリビューン紙も、「ナ・リーグのサイヤング賞の勝者を決めるまで残り3週間少しとなった。そしてダルビッシュ有が受賞へ向けての証拠固めを続けている」とサイヤング賞が視野に入ったことを伝えた。 記事は、「カージナルスを4-1で下すゲームでダルビッシュは5回1/3まで完全な投球を見せた。ダルビッシュの唯一の失点は、リグレーフィールドの右中間に到達したカーペンターのソロ本塁打だけだった」と投球内容を紹介している。 現在、ナ・リーグのサイヤング賞の最大のライバルは、防御率1.60で無傷の6勝0敗のブレーブスのマックス・フリード。また腰痛で出遅れて、まだ規定投球回数に足りないが、サイヤング賞3度受賞のドジャースのカーショーも防御率1.50、5勝0敗で、ジワジワと追い上げてきた。2年連続でサイヤング賞を獲得しているメッツのジェイコブ・テグロムは、2勝1敗と勝ち星に恵まれていないが、防御率が1.76、奪三振は58で5位につけている。 ダルビッシュは、レンジャーズ時代の2013年に13勝9敗、防御率2.83、277奪三振の数字を残して、サイヤング賞の最終候補の3人に残ったが、当時タイガースのマックス・シャーザー(現在ナショナルズ)に敗れた。もちろんサイヤング賞を獲得すれば日本人初。シーズンMVPを獲得すれば2001年のイチロー(マリナーズ)以来の快挙となる。