米メディアはダルビッシュの4回3失点黒星をどう評価したのか「可もなく不可もない内容」「完封翌日のプレッシャーか」
カブスのダルビッシュ有(33)が25日(日本時間26日)本拠地のリグレーフィールドで行われたブリュワーズ戦に今季初登板したが、6安打3失点5奪三振の内容で4回で降板。3-8でチームは完敗し負け投手となった。挟殺プレーのミスもあったが、死球、暴投の自滅パターンで制球精度が足りずリードを守れなかった。 初回にコントレラスのタイムリーで先制点をもらったダルビッシュだったが、2回に一死からケーンに93マイル(約150キロ)のツーシームを捉えられ、レフトの左を襲われる二塁打を許した。続くギャメルはショートゴロに打ち取ったが、ここで守備にミスが出た。打球を処理したバエスは走者が飛び出しているのを確認すると挟殺プレーに持ち込んだが、アウトにすることに手間取っているうちに、一塁ベースが空き、どの走者も殺せないままオールセーフになってしまったのである。 二死を取ったが、トップバッターのソガードに高めに浮いたチェンジアップをセンター前へと運ばれ同点。3回は、ヒウラ、スモーク、ガルシアを圧巻の三者連続三振に打ち取ったが、ここまでに球数を60球も使ってしまった。 4回のマウンドに上がったところでハプニング。危険投球を巡ってか、シカゴベンチから抗議があり、ブリュワーズも選手がベンチ前に飛び出す不穏な空気が流れ、審判団が、カウンセル監督、ロス監督を順番に呼んで話をする事態に。今シーズンは新型コロナの感染予防のため、特別ルールで乱闘やソーシャルディスタンスを取らない審判への抗議は禁止とされているが。この間の悪さが、ダルビッシュの投球に影響を与えたのか。 4回、先頭のナルバエスに死球を与え、ケーンにセンター前ヒットを許し、無死一、二塁となったところで、ギャメルに対してボールが高めに抜けて暴投。走者が二、三塁へ進み高めに浮く失投をジャストミートされた。打球が右中間を真っ二つに割る勝ち越しの2点タイムリー三塁打。ロス監督は5回のマウンドへダルビッシュを送らなかった。 米メディアの評価は様々だった。 CBSスポーツは、「ダルビッシュは73球しか投げなかったが、ロス監督はシーズン最初の先発で右腕に無理をさせないことを選んだ」と4回の降板理由を説明。昨シーズンの前半戦は不調だったが、後半戦に右肩上がりで成績を伸ばしたことを紹介した上で、30日(日本時間31日)に予定されているレッズ戦の先発に向け、「次は投球数を増やすことができるはずで、長い回を投げることが期待される」と期待を寄せた。