【MLB】フィリーズがブルペン補強 球宴選出2度のロマノと1年契約 ブルージェイズからノンテンダーFAの右腕
日本時間12月10日、フィリーズがブルペン補強に動いた。デーブ・ドンブロウスキー編成本部長は、ブルージェイズからノンテンダーFAとなっていた右腕ジョーダン・ロマノと1年850万ドルの契約を結んだことを発表。来季60イニングに到達すると、50万ドルの出来高を得られるようだ。フィリーズはここ数年、クローザーを固定せず相手打線とのマッチアップを考慮して柔軟に起用する方針をとっており、ロマノもその一員に加わることになりそうだ。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在31歳のロマノは2014年ドラフト10巡目指名でブルージェイズに入団し、2019年にメジャーデビュー。2021年のシーズン途中からクローザーに定着すると、2022~23年には2年連続で36セーブを挙げ、両方のシーズンでオールスター・ゲームに選出された。ところが、今季は開幕から右ひじの状態が思わしくなく、2週間ほど出遅れ。4月中旬に復帰するも15試合で1勝2敗8セーブ、防御率6.59と精彩を欠き、5月末に再離脱してそのままシーズン終了となった。 ドンブロウスキー編成本部長は、ロマノについて「彼は試合終盤の重要な場面で起用することができる球界最高の投手の1人だ」とコメント。フィリーズでも試合終盤の重要な場面での登板が多くなることが予想されるが、ロブ・トムソン監督はクローザーとして起用するかを尋ねられ、「重要な場面で起用するということ以外は約束していない。ブルペンはこれまで通りの運用になると思う」とロマノをクローザーに固定すること自体は否定した。 今オフのフィリーズは、ブルペンからカルロス・エステベスとジェフ・ホフマンの両右腕がFAとなって退団し、その穴埋めが急務となっている。ドンブロウスキー編成本部長は両右腕を欠くブルペンにも自信を示しており、「オライオン・カークリングは順調に成長しているし、マット・ストラームやホセ・アルバラードもいる。ホセ・ルイーズも今季はいい仕事をしてくれた。(ロマノに続く)さらなる補強がないと断言するわけではないが、いい戦力が揃っていると思う」と語った。