30秒で仕事のやる気が湧く「瞬間ブースト」の秘密 1度切れた集中力は小さなきっかけで復活する
まず、タスクと制限時間を紙に書き(パソコンで作成して印刷してもOK)、作業中すぐ目に入るところに貼ります。「次になにをするか」や「何時までに終わらせるか」を考えなくてもよくなるので、集中力が切れません。 脱線しそうになっても制限時間が目に入り、リストを見て作業に戻ることができます。完了したタスクは豪快に線を引いて消すと、達成感が得られて、さらにモチベーションアップ! ■砂時計をセットする 人間の集中力は15分単位といわれています。そのため、作業に制限時間を設けるなら、15分、30分、45分など15の倍数がベスト。私はいつも、15分用や30分用の砂時計を使って作業時間を計っています。
タイマーの場合、「あと少しで終わる」というときにアラームが鳴ると集中力が切れてしまいますが、砂時計ならその心配がなく、砂がだんだん減っていく緊迫感もちょうどいい刺激になるんです。 ストップウォッチもいいと思います。終わったときに時間を見て、目標に勝てたかどうかのゲームができます。スマホのタイマーが手軽だと思いがちですが、スマホは誘惑が多すぎて気が散る原因に。砂時計、おすすめですよ。 ■1行だけでも褒め日記を書く
日頃から自分を褒めていますか? ネガティブなことばかり考えると自己肯定感もモチベーションも下がってしまうので、ポジティブな言葉を意識的に自分にかけてあげることが大切です。 脳内物質の働きで、自然とやる気も出ます。言葉はなんでもOK。でも、結果だけ褒めるといずれ脳が慣れてしまうため、「遅くまでがんばった」「苦手なのによくやった」といったプロセスや姿勢を褒めるのがおすすめです。 寝る前に「褒め日記を書く」を習慣にするのもいいと思います。簡単に1行だけでOK。寝る直前の感情がその1日の印象を大きく左右するので、ポジティブないい気分で眠りにつくと翌日も気持ちよくスタートできます。
樺沢 紫苑 :精神科医、作家/吉本 ユータヌキ :漫画家・作家