【静岡競輪・グランプリ】脇本雄太 古性優作と以心伝心、阿吽の呼吸「多くはしゃべらないんですけど」
静岡競輪の大阪・関西万博協賛「KEIRINグランプリ2024シリーズ」は30日、いよいよ最終日を迎え、11Rで優勝賞金1億4000万円(副賞含む)をかけたGP「KEIRINグランプリ2024」が行われる。V歴があるのは脇本雄太(35=福井)と古性優作の近畿両者。他の7人は勝てば、GP初制覇となる。頂きを目指す9人の熱きバトルは16時30分に号砲が鳴る。 脇本にとって今年ほど後輩の頑張りに助けられた一年はなかった。3月取手G2ウィナーズカップは窓場千加頼、11月小倉G1競輪祭は寺崎浩平の番手から、それぞれ抜け出し優勝を飾った。 長らく近畿ラインの先頭で献身的に駆けてきた功績があるからこそ、後輩たちも「脇本さんのために」と意気に感じた。彼らの心意気をくみ取り、終盤は賞金でのグランプリ出場も有望だったが、競輪祭Vで3年連続6回目の出場に華を添えた。「何回も出ているし、特別なレースって感じは特にないんです。(30日へ向けた)ピークの持っていき方はわかっているし、今年も例年通り過ごします」と泰然自若。実績もあり6回目となれば、もはや風格すら漂う。 連係する古性とは以心伝心だ。古性は発走後、目配せ程度で脇本の欲しそうな位置が分かるといい、今回も阿吽の呼吸で合体する。 「お互いがお互いをカバーして、いい関係性と思う。多くはしゃべらないんですけどね」 今回は古性が1番車とあって選択肢は多彩だ。最高峰の大舞台であの手この手を尽くし、後輩たちに背中で示す。
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