実質賃金は2カ月連続増、基本給32年ぶり伸び-日銀正常化に追い風
ブルームバーグが先月6日に実施した特別調査によると、回答した34人のエコノミストのうち65%が年内に政策金利を0.25%程度からさらに引き上げると見込んでいる。最多は12月の41%だった。
今年の春闘では平均賃上げ率が33年ぶりの5%台を実現した。経団連が先月7日に発表した大手企業の2024年夏のボーナス最終集計結果によると、平均妥結額は94万1595円と現行の集計方法を採用した1981年以降で2番目に多かった。
SOMPOインスティチュート・プラスの小池理人上級研究員は、「植田総裁の発言を見ても利上げしたいという思いは変わらずだと思う」と指摘。今後市場の混乱がない場合、「今回の賃金の伸びがかなりサポート材料になることを勘案すると、年内に利上げを行う可能性はかなり高まっている」と語った。
--取材協力:横山恵利香、日高正裕.
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Keiko Ujikane