もっと攻撃的なモッタ・ユヴェントスを期待していた? 3戦連続スコアレスドローに不満の声も「半分のゲームで点が入らないとは」
コスタクルタ氏とディ・カーニオ氏が口論に
ユヴェントスは今季よりチアゴ・モッタを指揮官に迎えたが、サポーターはどんなサッカーを期待していただろうか。モッタは昨季ボローニャを指揮してセリエA4位に導いており、そのサッカーは攻撃的だった。時に[2-7-2]フォーメーションとも呼ばれる革新的な戦術を採用し、世界のサッカーファンを魅了したのだ。 そのことから、今季のユヴェントスでも攻撃的なサッカーを披露してくれると期待していた人は多かったはずだ。昨季まで指揮したマッシミリアーノ・アッレグリのサッカーは手堅いものではあったが、同時につまらないとの批判もあったからだ。 ただ、今季もスタートはあまり変わらない。ここまでモッタ率いるユヴェントスは開幕から5試合を戦い、2勝3分け。負けがないのは素晴らしいが、5試合で6ゴールしか奪えていない。リーグ戦直近3試合はいずれもスコアレスドローとなっており、攻撃面はやや湿っぽい。 この成績を受け、伊『Sky Sport』で口論になったのが元イタリア代表のアレッサンドロ・コスタクルタ氏と、ユヴェントスなどで活躍したパオロ・ディ・カーニオ氏だ。 もっと攻撃的なものを求めていたディ・カーニオ氏VSまずは守備を固めるのが新監督の務めだとモッタをフォローするコスタクルタ氏の構図だ。 ディ・カーニオ氏「我々はもっと違う何かを期待していた。そうでないと意味がない」 コスタクルタ氏:「新監督とは、誰しもまずは守備を整えてから他の部分を鍛える。何を期待していたのか分からないね。まずは守備を組織することだ」 ディ・カーニオ氏「守備の局面は評価している。ダメとは言っていない。しかし統計を見れば分かるが、1試合あたりの枠内シュートが少ない。もっと少なくなると予想していたのか?冗談ではない。1試合あたり5ゴールも期待しているわけではないが、5試合のうち半分のゲームで点が入らないとは思っていなかった」 確かにユヴェントスがスコアレスドローで終えた9月のローマ戦、ナポリ戦は枠内シュートが1本だけとなっていて、FWドゥシャン・ヴラホビッチもフィットしないなど攻撃は機能していない。1か月だけで評価を下すのは難しいが、モッタは最終的にどうチームを変えていくのだろうか。ボローニャで見せていたようなフットボールを期待しているサポーターが多いのは確かだろう。
構成/ザ・ワールド編集部