【初テスト】デトロイトからオールドスクールスタイルの新型フォード マスタング登場 最もホットな種馬の全情報!
8気筒エンジンが名曲を歌う
しかし、スタートボタンを押せばマスタングに命が吹き込まれ、8気筒エンジンが艶やかな歌を歌い始めれば、新しさなどどうせ忘れてしまう。本国アメリカでは、4気筒や6気筒のモデルも用意されているのだが、ここでフォードは唯一の正しい決断を下し、V8に集中した。マスタングのファンは8気筒を欲しがるものだ。結局のところ、ジョン ウェインはポニーには乗らない。そして、電動化もスポーツカーから省くことができる。結局のところ、彼らは何のために「マスタング マッハE」を作ったのだろうか?
8つのピストンが5リッターの排気量を悠久の大地で踏み鳴らすそのサウンドは、まるで大草原を駆け抜ける野生の馬の群れのようだ。適度な回転数では誇らしげでソノーラス、デジタルポインターがレッドゾーンに近づくと熱狂的で、地獄のようですらある。さらにフォードは、アナログのピックアップだけでは物足りないかのように、ノブが短いギアを骨抜きにするような、素晴らしくダイレクトなマニュアルギアボックスも装備した。10速オートマチックの方が効率的で、スプリントが向上し、時速が数km伸びるかもしれない。しかし、「マスタング」で自発的にスティックを手放す人は、セックスのときに靴下を履くことを求めるようなものだ。
エンジンは従来のものだが、世代交代の際に徹底的に近代化され、ベーシックバージョンですでに446馬力と540Nmを発揮している。そして新しい「ダークホース」を注文すれば、453馬力に加え、アダプティブサスペンションとキビキビしたブレンボを備えたよりシャープなトラックパッケージが手に入る。
しかし、開発者がサーキットでの真剣な取り組みにどれほどの努力を注いだとしても、「マスタング」には小細工や華美さは必要ない。その代わり、オールドスクールなスポーツカーとして、その性能を鉄槌で路面に叩きつけることに喜びを感じている。なぜなら、エンドルフィンの奔流の中で、スプリントが4.4秒になったのか5.3秒になったのか、最後にデジタル速度計に表示されるのが250km/hなのか263km/hなのかを問う人はいないからだ。
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