【初テスト】デトロイトからオールドスクールスタイルの新型フォード マスタング登場 最もホットな種馬の全情報!
マスタングはもはや頑固ではない
重要なのは楽しさと、頑固な馬を短い手綱で力強く導く感覚だけだ。しかし、「マスタング」はもはやそれほど頑固ではない。むしろ、マッスルカーが直線で速いだけだった時代は、先代ですでに終わっている。今では、馬は文字通りカーブを切望し、ドライバーの顔は恐怖ではなく歓喜に満ちている。それはアルプスの峠のヘアピンカーブである必要はない。それなら「ボクスター」に乗ったほうがいい。しかし、ジーベンゲビルゲであろうとスモーキーマウンテンズであろうと、ハルツ山脈であろうとハリウッドヒルズであろうと、急ぎ足のカントリードライブがこれほど楽しいことはめったにない。 「マスタング」がドライブとセットアップの面で提供するのは、レーシーで洗練されたものだが、雰囲気という点ではまだ足りない。いずれにせよ、素材のチョイスはプレミアムというより価格重視で、デトロイトの連中にはまだ最後の精度が足りない。荒いスイッチストリップ、硬いプラスチック、収納コンパートメントの緩いラバーマット。
「マスタング」もまた、高価になった。クーペが59,900ユーロ(約1,006万円)からスタートする。オートマチックは3,000ユーロ(約50万円)高く、フレッシュエア(オープンモデル)は6万5,000ユーロ(約1,092万円)から、クーペのみ用意されるダークホースは最低でも7万2,500ユーロ(約1,218万円)する。もちろん、フォードとしては大金だ。特にバッテリーや電動モーターのないものにとっては・・・。しかし、V8エンジン搭載車では、「マスタング」はお買い得であり、市場で最も安い8気筒エンジンである。特にアファルターバッハのV8エンジンは、中流階級をはるかに超えたところにあり、徐々に姿を消しつつあるのだから。 しかし、シュトゥットガルトやミュンヘン、インゴルシュタットにある立派な重役室のマネージャーたちには、時代の流れに身を任せておけばいい。西洋の英雄がファッションを気にしたことなどないのだから。
結論
もちろん、より洗練されたスポーツカー、より強く、より速く、より正確なスポーツカーは存在する。しかし、「マスタング」ほど正直で、本物で、何よりも親しみやすいスポーツカーは他にない。しかも、このカテゴリーでは破格の価格だ。少なくとも、デトロイトのお転婆娘を買う余裕があるのは素晴らしいことだ。
Thomas Geiger
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