【別府競輪(モーニング)FⅡ】満身そういの小野俊之が「ヨコはS級でもやれるけん」 持ち味発揮で人気決着貢献
<25日・別府競輪・初日> 小野俊之(48)=大分・77期=が人気に応える激走を見せた。初日7Rは5連勝中のルーキー野村賢をマーク。野村の踏み出しに離れて連係を外したが、意地で野村に再びドッキングして2着で続いた。 【KEIRINグランプリ2024の想定番組と並び/12月30日】 「膝が痛くて痛くて。最近は踏み出しに離れることが多い」。3班降班の原因にもなった膝痛が悪化。不振に陥っている。「配当を1回見ちゃった。すごく売れてて、その後オッズは怖くて見ないようにした(笑)」。それでも自分を買ってくれたファンからの期待に応えるためにも、簡単に引き下がるわけにはいかなかった。「百何十円と思いながら追い上げていった」。野村の番手にハマった同期の松本一成の外まで来ると、得意のヨコで一発決めてハコを奪い返した。 「地元じゃなかったらダメだったと思う。とにかく気持ちしかなかった。前回の最終日も後ろに食われて申し訳なかった」。本調子にはほど遠いが、闘魂はグランプリを優勝した頃から何も変わっていない。「ヨコはS級でもやれるけん」。古傷に悩まされようとチャレンジ戦を走ろうと、豊後の虎は虎だった。