“ソクラテス賞”はスペイン女子代表エルモソに!…過去にはマネ、ヴィニシウスが受賞
フランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』と欧州サッカー連盟(UEFA)は28日、2024年のソクラテス賞の受賞者を発表。ティグレスに所属するスペイン女子代表MFジェニファー・エルモソが選出された。 2022年に創設されたソクラテス賞とは、最も社会的な取り組みを行なった選手に贈られる賞。その名称は、医師免許を持っていたことでも知られ、1980年代には社会変革のための政治活動にも身を投じた元ブラジル代表MFソクラテス氏の名に由来している。 初代受賞者は自身の生まれ故郷の村での学校や病院の建設に携わったアル・ナスル所属のセネガル代表FWサディオ・マネ。昨年は慈善財団での活動を通じて母国の恵まれない子供の発達および教育の支援を行ったレアル・マドリード所属のブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが受賞した。 記念すべき3代目の受賞者となったのは、スペイン女子代表として今夏のパリ・オリンピック2024にも出場したエルモソ。『フランス・フットボール』は受賞理由について「女性の権利と言論の自由を求める闘いで名を残した」と説明している。 エルモソはスペイン女子代表が初優勝を果たしたFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023の表彰式にて、当時のスペインサッカー連盟(RFEF)会長のルイス・ルビアレス氏から強引にキスされるというセクハラ被害に。その後、同選手はこの問題に関してルビアレス氏やRFEFとの対決姿勢を明確にし、チームメイトや男子のスペイン代表選手を中心に連帯の輪が広がっていた。 なお、ルビアレス氏は昨年9月にRFEF会長を辞任。国際サッカー連盟(FIFA)から3年間の活動禁止処分を受けている。 エルモソはパリで行われた授賞式にて「私はすべての女性のために戦い続ける。これからも彼女たちの声を伝え、このスポーツを通じて世界をより良い場所にできるよう全力を尽くしていきたい。そして、これからも女子サッカーが成長し、より美しくなるよう戦い続けていきたい」とコメントした。
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