格安「釣りギア」の無残な結果 つい手が出る “ノーブランド品” の使用感&顛末とは? 4選レポート
■4. 1本300円のシンキングペンシル
メーカーから出ている30g程度のシンキングペンシルは、1,500円程度が相場。格安ECサイトで購入したルアーは5本で1,800円程度だった。コスパはかなり良いが、本当に使えるのだろうか? 飛距離はそこそこ出る! メーカー品のシンキングペンシルは平均80~90mの飛距離だが、格安ECサイトで購入したノーブランド品のシンキングペンシルは65m前後だった。沈みやすく、飛びやすくするために鉛を仕込んでいるシンキングペンシルはルアーの構造上、ある程度の飛距離は出しやすいのだと思うが、やはりメーカー品にはおよばなかった。 ●波に負ける メーカー品の人気ルアーを真似て安易にリップを付けただけなのかもしれない。見た目はメーカー品に引けを取らない仕上がりに見えるが、実際に海で使うと波に負けて泳がない。テスターと呼ばれる釣りの名人が何度も実釣を重ねて作ったメーカー品のルアーとの大きな差を如実に感じた。 釣りを始めたばかりの親族に格安ルアーの動きが悪かったという話をしたところ、使ってみたいということだったので譲ることにした。簡単に魚が釣れないような動きだが、このルアーで釣りを好きになってもらえたら、それはそれでよいと思っている。
■ノーブランドの格安釣り具は……
ノーブランドの格安釣り具は劣化しやすかったり、性能面でメーカー品に劣るところが多い。それは価格に比例するので、仕方のない部分ではあるというのが筆者の率直な感想だ。また釣りの敷居を低くしてお手軽なものにし、財布に優しいのは釣りを始めたばかりの人にとって心強いともいえる。ただ、長く釣りを楽しみたいと考えている人は、最初からメーカー品を購入するようおすすめしたい。 須藤 雄飛(すとう ゆうひ) 釣り歴20年の釣りバカ。 結婚する前は年間釣行数200日だったが、現在は子育てに忙しいサンデーアングラー。 サーフでの釣りが大得意!
須藤 雄飛