【毎日書評】成功の達人が提唱!願望を実現させる「瞑想」のコツ
成功法則の先達として知られる“マーフィー”こと、ジョセフ・マーフィーは、成功法則の分野では知らない人はいないくらいの巨人であり、現在、巷で提唱されている“願望実現法”の基礎を築いた人物です。 彼の教えの中心概念は、「誰でも、生き生きとイメージしたことは実現する」という非常にシンプルなものであり、そのシンプルさゆえ、時代を超え、国境の壁を越え、広まりました。(「はじめに」より) 『だから思考は現実化する』(松本幸夫 著、総合法令出版)の冒頭にはこう書かれています。ちなみに著者によれば、マーフィー理論には“願望実現のための重要な法則”があるのだとか。端的にいえばそれは「潜在意識へ刻印したことは実現する」ということ。この法則を理解できると、願望はおもしろいように実現するというのです。 しかもその可能性は仕事での成功、欲しいものを手に入れること、恋愛、趣味など多岐にわたるそう。 そこで、わたしは潜在意識への刻印の仕方を、一般の人にもわかるように体系づけてみることにしました。 そして、誰にでも実行、実現可能な方法を確立することができました。そういう意味で、本書は、いわばマーフィー理論の「正しい取扱説明書」といえるでしょう。(「はじめに」より) そんな本書のCHAPTER 3「マーフィー理論で願望を実現する」のなかから、きょうは「瞑想」に関する記述に注目してみたいと思います。
願望実現をめざす瞑想のポイント
著者はインドのヨガアシュラム(道場)で瞑想した経験を持っているだけでなく、日本のいくつかの禅寺で坐禅を行ってきたこともあるそうです。また、企業研修の場で要望があると「禅寺研修」を行うこともあるのだといいます。 そうした経験から比較すると、同じ「瞑想」「坐禅」といっても、あまり細かな方法にこだわらないのがインド流。一方、細かくやり方が決められているのが禅流。ちなみにヨガにも坐法はありますが、禅流ほどにはうるさくないようです。 それぞれ細部が異なっているわけですが、当然のことながら初心者のうちは、ある程度は形のとおりに行ったほうが目的は達せられやすいはず。なお、ここでいう目的とは「願望実現」ということであり、瞑想の“形”のポイントは次の3つを満たすことだそうです。 ① 上半身、特に首や肩、腕の力を抜くこと 上半身の力を抜く「上虚(じょうきょ)」は、瞑想のみならず、その道のプロならみな行っているものです。(力の入った状態を実、抜けた状態は虚と呼ばれています) ところが初心者は何をやっても、コツがつかめていないから“実”となり、「もっと肩の力を抜いて」などと言われてしまうことになるのです。(121ページより) ② 背筋をしっかりと伸ばすこと これはヨガでも共通していることです。ちなみに坐禅は「座」と書かずに、昔は屋根のない戸外で行ったために、屋根を表す「广(まだれ)」を取って、「坐禅」と書くならわしがありました。(121ページより) ③ 重心は下、お腹(丹田)におくこと “あがり”というのは、重心が上がることからきているというくらいにあがり症の人はフラフラしたり、上半身が「実」の状態になっているものです。 瞑想中心は重心を丹田に置くのが理想です。(122ページより) 瞑想中は、この3つのポイントを実践してこそ効果が高まるということ。 興味深いのは、「力を抜くためのコツは、逆に一度極限まで力を入れること」だという点。そうすれば必ず限界が訪れ、そのあと一気に力が抜けるわけです。 たとえば、拳を思いきり握りしめてください。一杯までやると、力を抜かざるを得ないはずです。 「上虚」を生み出すためには、息を吸いながら両肩をぐっと上にあげていきます。これ以上無理になったら、ハァーと息を吐いて肩をおとします。 何回かくり返すだけで、かなり肩の力は抜けますし、軽くなってきます。(123ページより) あとは、肩を回したり、伸びをしたり、状態をねじったりして、力みをほぐしていくだけ。(120ページより)