【NBAドラフト2024】トップ2はフランス勢が独占か。そして“キングの息子“、“和製カリー”の指名は?
オフシーズンの一大イベントであるNBAドラフトが、日本時間6月27日(現地26日)と28日(同27日)に開催される。今年は昨年のビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)のような圧倒的なタレントが不在で、一部メディアでは不作と評されている。しかし、ウェンバンヤマのような知名度こそないものの、実際には将来性豊かなプロスペクトが数多く揃っている。 昨季のウェンバンヤマは新人王に加えて、最優秀守備選手賞でも2位の票数を獲得し、オールディフェンシブ1stチーム入りを果たすなど前評判以上の活躍を見せた。そんな“フランスの至宝”に続き、今年上位指名が確実視されているのがフランス出身のアレックス・サー(パース・ワイルドキャッツ/オーストラリア)とザカリー・リザシェイ(JL Bourg-en-Bresse/フランス)の2人だ。
ウェンビーに続くフランス産スター候補生
最も高いポテンシャルを秘めていると評されるのがサー(19歳)である。身長213cmと大柄ながらも外からのシュート力があり、近年のNBAにフィットするビッグマンだ。特にディフェンス面では223.5cmのウィングスパンを活かしたリムプロテクター役だけでなく、軽快なフットワークを駆使してペリメーターにも対応できるため、ウェンバンヤマのようなインパクトを残せるのではという期待も。 昨年の夏に行われたGリーグ・イグナイトとのプレシーズンマッチ2試合では、平均21.5点、8.5リバウンド、6.0ブロックと大活躍。オーストラリアのNBLで昨季平均9.4点(17.3分出場)とオフェンスはまだ荒削りな部分はあるものの、1位指名が有力視される逸材だ。しかし、サー本人が1位指名権を持つアトランタ・ホークスではなく、ロスターがより若く、多くの出場機会が望める可能性が高いワシントン・ウィザーズ(2位指名権保有)への加入を望んでいるとの噂もあり、実際にホークスが指名するかは気になるところ。 一方、スカウト達の間で「一番安全な指名」と言われているのがリザシェイ(19歳)だ。昨季(リーグ&カップ戦)に3ポイント成功率38.9%を記録した身長204cmの大型シューターは、ウィングスパン223.5cmという長いリーチを活かした守備もセールスポイントで、リーグ有数の2ウェイプレイヤーに成長する可能性も。ボールハンドリング力やパスに課題はあるが、まだ若く成長が期待できると同時に、伸び悩んだ場合でも3&Dとして機能するためローリスク・ハイリターンの選手とされている。どんなチームにもフィットするため、サーを抑えてトップ指名されることもあるかもしれない。