女子８００メートル予選、１位の久保凛(左は田中希実)(カメラ・小林　泰斗)

◆陸上　▽日本選手権　第３日（２９日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム） 　女子８００メートル予選第３組で、日本高校歴代３位（２分３秒５０）の久保凛（東大阪大敬愛高２年）が２分３秒６０の１位で決勝進出を果たした。同種目の日本歴代５位（２分２秒３６）で１５００メートルの日本記録（３分５９秒１９）保持者の田中希実（２４）＝ニューバランス＝は久保には後れを取ったが、２分４秒３６の３位でタイムで救われ、予選通過した。決勝は３０日の午後４時５５分に行われる。 【写真】スタート前、集中力を高める久保凛 　サッカー日本代表のＭＦ久保建英（２３）＝レアル・ソシエダ＝のいとこで身長１６７センチのスケールの大きな久保は予選とはいえ、田中と２１年東京五輪代表の卜部蘭（２９）＝積水化学＝にトップを譲らずにゴール。未知数の潜在能力を改めて見せつけた。 　田中は今大会で８００メートル、１５００メートル、５０００メートルの３種目に出場。５０００メートルは大会前にパリ五輪代表に内定しており、１５００メートルは２８日に４分１秒４４で、パリ五輪参加標準記録（４分２秒５０）を突破して５連覇を果たし、２種目の日本代表に内定した。田中はこの日、約２時間後の午後５時５５分スタートの５０００メートルに出場する。