【NBAドラフト2024】トップ2はフランス勢が独占か。そして“キングの息子“、“和製カリー”の指名は?
ケンタッキーが誇る評価急上昇のサラブレッド
今クラスのNo.1シューターが誰かと聞かれれば、多くがケンタッキー大学のリード・シェパード(20歳)の名前を挙げるだろう。父、母ともにケンタッキー大学のバスケ選手(父ジェフはNBAでもプレイ)というサラブレッドは、主にベンチの起爆剤として昨季平均12.5点、4.1リバウンド、4.5アシスト、2.5スティールを記録。また3ポイント成功率は53.6%という驚異の数字を叩き出すなど強豪校ひしめくSECの新人王に輝き、この1年間で大きく評価を上げた。 187cmというサイズや、プレイメイク力、フィジカルレベルに懸念はあるが、完成度は上位指名候補の中でトップクラス。指名するチームによっては即戦力として、大学の先輩であるタイラー・ヒーローや、バディ・ヒールドのような活躍が期待される。なお、垂直飛び(2ステップの助走あり)は106.7cmで、ドラフトコンバイン参加者の中でトップタイだった。
全米王者の攻守の柱
NCAAトーナメントで2連覇を果たしたコネティカット大学からは、まず“クリング・コング”ことドノバン・クリンガン(20歳)に注目だ。身長218cm、ウィングスパン231cmという規格外のサイズを誇るショットブロッカーは、昨季平均13点、7.4リバウンド、2.5ブロックをマーク。オフェンスはペイント内のみと限定的だが、ウォーカー・ケスラー(ユタ・ジャズ)のように1年目からリムプロテクターとして存在感を発揮できるだろう。シーズン中に負った足の怪我もすでに完治しており、上位指名の可能性は非常に高い。 チームメイトのステフォン・キャッスル(19歳)は、ペネトレーションや身長197cmの体躯を活かしたプレイを得意とし、昨季は平均11.1点、4.7リバウンド、2.9アシストを記録。3ポイントこそ成功率26.7%と苦手にするが、NCAAトーナメントの準決勝、決勝の2試合では平均18点とハートの強さも見せた。ディフェンスも秀逸で、昨季は相手チームのエース級をマークするなど、攻守で輝くポテンシャルを秘めている。