【NFL】ラティモアの獲得で“真のコンペティター”がCB陣に加わるとコマンダースHCクイン
現地5日(火)、ワシントン・コマンダースはベテランコーナーバック(CB)マーション・ラティモアをトレードで獲得し、ヘッドコーチ(HC)ダン・クインのセカンダリーを強化する大きな一手となった。水曜日にクインHCは、このトレードはまさに理想的な組み合わせだと語った。
「出会った瞬間に確信した(you had me at hello)」と、クインHCは映画『Jerry Maguire(邦題:ザ・エージェント)』の名台詞を引用しながらコメントした。
「マーションのような実力とタフさを持ち、フィジカルなプレーができる選手を獲得するのに迷いは一切なかった。タイミングが今月であろうと、6カ月後であろうと、彼のような選手はぜひチームに欲しい存在だ。彼には強い正義感と闘志が備わっている。彼の加入にみんなが興奮しているよ」
新人クオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズ率いるオフェンスが9週間にわたって好調を維持している一方、ディフェンスは低迷が続いており、コマンダースはトレードで立て直しを図った。
ラティモアが万全のコンディションであれば、コマンダースのセカンダリーに欠けていたフィジカルな存在感をもたらすだろう。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、2024年シーズンにラティモアは1スナップあたりわずか0.7ヤードしか許していないという。
コマンダースでの活躍に向けて、ラティモアは水曜日に「まずは経験だ」と『ESPN』に話している。
「今年でNFL8年目になる。俺は勤勉で努力家だ。勝利のために、そしてチームのために、できることはすべて尽くすつもりだ」
クインHCは、4度のプロボウラーであるラティモアの起用法について具体的なコメントは避けたものの、どちらかのサイドに固定せず、相手のエースレシーバーを徹底的にマークするコーナーとして起用する可能性が高いことを示唆した。
コマンダースは3巡目、4巡目、6巡目指名権と引き換えにラティモアと5巡目指名権を獲得し、リーグ全体とファンに対してチーム強化への本気度を示した。ジェネラルマネジャー(GM)アダム・ピータース率いるフロントオフィスは、手を打つのにオフシーズンまで待つつもりはなかったようだ。