人気ホストは“女性” 「女の子が好き」 ジェンダーレスの時代に「いけるかもしれない」とキラキラ世界に飛び込んだ26歳
6月12日、世界経済フォーラムが、男女平等の実現度合いを示す「ジェンダーギャップ指数」を発表しました。日本は146か国中「118位」。この順位はG7で最下位です。日本の男女格差の解消は、まだまだ道半ばです。 【動画】シャンパンコールの指導はみっちり1時間…「中途半端な気持ちでやってない」人気“ジェンダーレスホスト”の接客の様子はこちら【4分27秒~】 そんな中、名古屋のホストクラブで多くの指名を受ける人気「女性ホスト」に密着。なぜ、男性の仕事と思われているホストを選んだのか? ジェンダーレスの時代に、自分らしさを突き詰める生き方に迫りました。 ■「トップ5」に入る人気ホストは“女性” 26歳でなぜ「男の職場」に? 名古屋市中区栄のホストクラブ「youth(ユース)」で働く一葉漣さんは、トップ5に入る人気ホストです。黒いスーツ姿にショートカットで接客する一葉さんの性別は「女性」。一葉さんは、女性が好きな女性、いわゆる「レズビアン」です。 (ホスト 一葉漣さん) 「女の子が好きで、キラキラした世界に憧れていた。この年齢まで普通に仕事をしてきて、今だったら、ジェンダーレスの時代だから『いけるかもしれない』と思って働き始めた」 店が開くのは夜8時ですが、この日、一葉さんが現れたのは昼の2時。入念にメイクをし、髪の毛をセットします。 (ホスト 一葉漣さん) 「あまり女の子のメイクと変わらないですよ。(ポイントは)ラメを使わないのと、シャドウは彫りを深く見せるように入れる。声も元々低いし、整形したことはない」 セットが終わった一葉さんは、店の外でプロの演出家とTikTokの撮影です。動画は、ほとんど毎回、数十万~100万回以上再生されているとのこと。続いて、室内でライブ配信も。一つ一つのコメントに丁寧に対応していきます。 営業前には、若手ホストにシャンパンコールの指導。お客さんの楽しませ方を伝え、コール練習には毎日1時間かけています。 ■「人としていいなと…」“沼った”指名客も 目指すは“No.1” 迎えた開店時間。円陣を組んで営業スタートです。訪れた客に聞くと、一葉さんが女性であることに偏見はないといいます。