クロアチアに漂う「“一時代の終わり”の雰囲気」…グループ敗退危機で有力メディアが分析
EURO2024で未だ勝利のないクロアチア代表について、有力メディア『The Athletic』が分析している。 クロアチア代表が敗退危機に…EURO2024(ユーロ2024)試合日程・結果・順位表 2022年ワールドカップでは3位に入り、昨年のUEFAネーションズリーグでも決勝進出を果たしたクロアチア。最新FIFAランキングでも10位につける強豪国だが、EURO2024では苦しいスタートに。開幕戦でスペインに0-3と完敗を喫すると、19日のアルバニア戦(2-2)では一時逆転しながらも後半アディショナルタイムの失点で追いつかれている。 これで開幕から1分け1敗と勝利なし、スペイン、イタリア、アルバニアと同居する大会屈指の厳しいグループBで最下位に沈むクロアチア。グループステージ敗退の危機が迫る中、『The Athletic』のダーモット・コリガン記者は「なぜクロアチアは失敗したのか?」とし、以下のように指摘した。 「この試合の大半で、クロアチアには“一時代の終わり”の雰囲気があった」 「開幕戦で完敗したにも関わらず、モドリッチ、ブロゾヴィッチ、コバチッチの中盤3人は揃って先発し、前半はまたも期待外れに終わった。クロアチアの攻撃にはスピードがまったくなく、また前線に駆け上がる選手が多すぎた。組織が崩れるたびにピンチを招いている。ダリッチ監督は自分が熟知する選手に多大な信頼を寄せてきたが、交代の必要を理解しており、ブロゾヴィッチがハーフタイムでマイェルと代わっている」 「ダリッチはその後も交代を続け、アルバニア守備にスペースができ始めた段階でブディミルを投入。彼は投入からいきなりチャンスを作るなど、相手守備陣を混乱に陥れる重要なプレーを見せていた。だが、終盤の2枚替えでクロアチアはさらに混乱し、アルバニアは最後まで諦めなかった。引き分けは妥当な結果だろう」 そして「クロアチアが決勝トーナメントに進むためには、24日のイタリア戦で勝利が必須だ。だが、勝ち進んでいけるかには疑問が残る」と締めくくっている。