夏休みに行きたい、アート&デザインの展覧会おすすめ10
CLAMP展(東京・六本木)
デビュー作『聖伝-RG VEDA-』から最新作『カードキャプターさくら クリアカード編』まで、幅広いジャンルにおいて多様な漫画作品を世に送り出してきた女性4人の創作集団CLAMP。国立新美術館で開催中の本展では、CLAMPの35年の創作活動の軌跡をたどりながら、画業をひも解き、描いてきた世界を巡ることができる。 会場は、「C」「L」「A」「M」「P」を頭文字とした「COLOR」「LOVE」「ADVENTURE」「MAGIC」「PHRASE」のテーマでCLAMPの作品世界を巡る展示構成を中心に、漫画以外の創作活動を含めた多岐にわたる画業の歴史を関連資料で紹介する「IMAGINATION」、本展のために特別に描き下ろされたカラーイラストが堪能できる「DREAM」の7つのエリアで構成。23作品を網羅した約800点のカラー・モノクロ原画を展示するほか、オリジナルの映像や体験型展示、さらに本展のために特別に描き下ろされたカラーイラストや貴重な設定資料なども揃う。 CLAMP展 会期/~ 9月23日(月・休) 会場/国立新美術館 企画展示室2E 住所/東京都港区六本木7-22-2 開場時間/10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで 休館日/毎週火曜日
内藤礼 生まれておいで 生きておいで(東京・上野)
光、空気、水、重力といった自然がもたらす事象を通して「地上の生の光景」を見出す空間作品を生み出してきた美術家の内藤礼の個展も必見。本展の舞台となるのは、150年の歴史を持つ東京国立博物館。内藤は、12万件にも及ぶ収蔵品から縄文時代の土製品を選び、この建築と歴史を独自で読み解きながら空間作品を作り上げている。 会場の1つである本館特別5室では、長年閉ざされていた大開口の鎧戸が開放。場の本来の姿が顕れるようにと、カーペットと仮設壁が取り払われた展示室は、建築当初の姿に。自然光によって照らし出される空間の中には、静かに作品や空間と向き合う時間が用意されている。 また、本展は9月から銀座メゾンエルメス フォーラムで開催される同名展覧会と連動した展示構成となっている。時間と空間を超えてリンクする作品を体感しよう。 内藤礼 生まれておいで 生きておいで 会期/ ~9月23日(月・休) 会場/東京国立博物館 平成館企画展示室、本館特別5室、本館1階ラウンジ 住所/ 東京都台東区上野公園13-9 開場時間/9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで) 休館日/月曜日、8月13日(火)、9月17日(火)(注)ただし、7月15日(月)、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・休)は開館。また、8月13日(火)は総合文化展は開館。