プロが教えてくれた正しいサプリの選び方、買い方(前編)
魚にもお肉にも野菜にも果物にも共通するもの。そこには目利きがいて、いいものとそうでないものを分けている。サプリだってそう。選ぶ基準があるから、その道のプロにいいサプリの選び方を教えてもらおう。[取材協力/田村忠司(ヘルシーパス)]
表示をチェック
市販されているサプリメントは残念ながらすべてが優良とは言えないのが現状。自分の望みを叶える最適のサプリに辿り着くためには選択眼を磨くことが必須。その基本の「キ」が表示ラベルのチェックだ。 ここで“日本一サプリメントを真面目に考える男”、田村忠司さんにご登場いただこう。 「サプリメントは表に書いてあることより裏のラベルに書いていることの方が重要です。ここから原材料や栄養素・成分の配合量、天然原料由来か化学合成原料かといったことなどが読み取れます」 一般的な加工食品と同様、原材料の表示は含有量の多いもの順に記載されている。目当ての栄養素の表示が一番最後、ほんの気持ち程度にしか含まれていないケースもあるので要注意。 「ただ、葉酸やビタミンB12、ビタミンDなど1日の摂取量がμg単位でどうしても最後の方に表示されてしまう超微量栄養素もあります。その場合は、つなぎの添加物に注目してください。たとえば、つなぎに乳糖が使われていたら牛乳が苦手な乳糖不耐症の人は避けた方がいいですね」 決して安くないお金を支払うのだ。億劫がらず、まずは表示をガン見。中高年は老眼鏡を忘れずに。
価格を調べる
サプリ選びの重要な条件が価格。野菜や果物から抽出された天然原料に比べて化学的に作られた合成原料は低いコストで作ることができる。ただし、生成過程でよく似た化学構造の不純物ができてしまうので、この不純物を取り除く手間をかけるほど価格は高くなるという。 原材料名が「大豆」や「トウモロコシ」などの食品ではなく「ビタミンC」など栄養素名の場合は化学合成原料。そして、あまりにも安価な場合は不純物が十分に取り除かれていない可能性がある。 「サプリメントの価格の目安は第3類医薬品のビタミン剤などを参考にするといいと思います。医薬品用に集めた原料で作られているものなので、真面目にサプリを作ればそれくらいの値段になるはず。たとえばマルチビタミン&ミネラルなら1か月で3000円程度が妥当です」 サプリはあくまで健康投資。「激安」という言葉に釣られるべからず。