自民党総裁選に出馬表明!高市早苗氏のプロフィール、政策は?
9月12日告示・27日投票が予定されている自由民主党の総裁選に、高市早苗(たかいち・さなえ)衆院議員が9月9日に立候補を表明しました。このコラムでは、高市氏のプロフィールや政策をまとめました。
高市氏は衆議院9期目!総務相、党政調会長などを歴任
高市氏は1961年3月7日生まれ、奈良県奈良市出身。現在、衆議院議員9期目です。 神戸大学経営学部経営学科卒業後、松下政経塾や近畿大学経済学部教授(産業政策論・中小企業論)などの経験があります。1993年衆院選で初当選しました。 現在、経済安全保障担当大臣、内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策、経済安全保障)を務めています。これまで、総務大臣や内閣府特命担当大臣(マイナンバー担当)、党政調会長などの要職を務めました。 趣味はスキューバダイビングや楽器演奏など。学生時代はヘビーメタルバンドでドラムを担当していたという顔も! 自民党総裁選には前回(2021年)に続いて二度目の挑戦となります。
高市氏の政策理念は?
高市氏は自身の総裁選特設サイト、以下の政策理念を示しています。 日本の力を今こそ結集する 日本の国は、今を生きている私達だけのものではありません。 長い歴史の中で、田畑を耕し、産業を興し、躾(しつけ)と教育を重んじ、地域社会と伝統文化を育み、 時には尊い命を懸けて美しい国土と家族を守って下さった祖先達の国でもあります。 そして、これから生まれてくる子供達の国でもあります。 一時代をお預かりしている私達には、 偉大な祖先から受け継いだ精神文化と価値を守り抜き、 「美しく、強く、成長する国」を創り、次の世代に「確かな未来」を贈る責任があります。 私達なら、必ず成し遂げられます。私は、日本と日本人の力を信じています。 共に行動してまいりましょう!
出馬会見で語ったことは?
高市氏は9月9日に出馬会見を開き、以下のように話しました。 ・私は、国の究極の使命は、国民の皆様の生命と財産、領土・領海・領空・資源、そして国家の主権と名誉を守り抜くことだと考えます。 ・その究極の使命を果たすために、今、「総合的な国力」の強化が必要です。それは、「外交力」「防衛力」「経済力」「技術力」「情報力」、そしてすべてに共通する「人材力」です。この6つの力をそれぞれに伸ばし、互いに伸ばし合う相乗効果を狙っております。 ・日本には底力がございます。若い方々が伸びたいと考えて、今この瞬間にも意欲に燃えているからです。しかし、若い才能にチャンスを与え、6つの力をしっかり伸ばしていくためには条件がございます。なによりも経済成長が必要です。 ・私は経済成長を、あくまでもどこまでも追い求めます。経済を伸ばすのは、私たち一人ひとりです。そして、人を前進させるものは希望です。夢を追いかけて寝る間も惜しんでがんばっておられる方々に働き甲斐を与えること、そうやってできてくる技術やサービス、これが成長の起爆剤です。エンジンになります。日本をもう一度世界のてっぺんに押し上げたいと考えています。 ・初めて投票する18歳の若者は22世紀を生きる方々です。彼らに日本の未来を信じてほしい。希望を抱いてほしい。私の政策は、その一点を出発点とし、帰着点とします。 ・大胆な「危機管理投資」と「成長投資」で「安全・安心」の確保と「強い経済」を実現。 様々なリスクを最小化し、先端技術を開花させるための「戦略的な財政出動」は私たちの安全や安心を確保するとともに、雇用と所得を増大し、消費マインドを改善し、税率を上げずとも税収を増やす「強い経済」を実現する取組です。この恩恵は、未来の納税者にも及びます。 特に、私が力を入れたい分野は5点 ①食料安全保障の強化 ②エネルギー・資源安全保障の確立 ③「現在と未来の生命」を守る令和の国土強靭化 ④サイバーセキュリティ対策の強化 ⑤健康医療安全保障の構築 ・第二に、「全世代の安心感」を日本の活力にしたい。シニア世代が幸せで輝いて見えることは、若い世代の将来への安心感に直結し、消費マインドの改善にもつながります。 ・「経済的事情によって進学を諦めない」「結婚や出産・子育ての夢を諦めない」「介護離職等でキャリアを諦めない」「更年期や高齢期特有の不調、障碍や難病によって社会活動を諦めない」で済む社会を創ります。 ・在職老齢年金制度の見直しなど「働く意欲を阻害しない」「努力をした人が報われる」制度を整備します ・第三に、「防衛力」と「外交力」の強化で、日本を守り抜きます。宇宙・サイバー・電磁波領域、無人機、極超音速兵器、自律型AI兵器、こういった新たな戦争の態様にも対応できる国防体制を構築します。 ・安倍晋三元総理が提唱し、構築してこられた「自由で開かれたインド太平洋」にアメリカを強く関与させ続けることが日本の責任です。受け身ではなく、主体的な外交で、同盟国や同志国の絆をさらに強くします。 ・北朝鮮による拉致問題の解決と、国連安保理改革に向け、行動します。 ・第四に「令和の省庁再編」に挑戦します。かなり厳しい環境変化の中で生じる複雑な課題を、広い視野でスピード感をもって解決していくためにはどうしても必要です。議論を尽くした上で、政治がリーダーシップを発揮しなければならない大きな案件です。 ・インテリジェンス関係省庁の司令塔としての「内閣情報局」と、最高意思決定機関として閣僚からなる「内閣情報会議」を設置。 ・懸念国からの投資を精査する「対日外国投資委員会」を設置。 ・能動的サイバー防御やセキュリティ対策に一元的な責任と権限を担う機関を設置 ・復興庁設置法を改正し、東北地方に加えて全国各地の復興にも携われる機関へと強化する ・「情報通信省」や「環境エネルギー省」への改編 ・第五に今を生きる日本人と次世代への責任を果たします。具体的には、日本国憲法の改正と「皇統」をお守り申し上げるため、「皇室典範」を改正します ・信頼される自民党、強い自民党をつくっていく。お金の入りと流れから属人性を徹底的に排します。会計・財務の専門家などの協力を得て、使途の公平性と公正性を担保できる仕組みをつくります ・自民党は、専門人材の宝庫です。「適材適所の人事システム」を早期に整備します ・「世代間対立」ではなく、「全世代総力結集」の強みを生かして全世代の安心をつくれる政策の構築を行っていく ・日本列島を、強く豊かに。これが今回の私の総裁選挙のスローガンです。47都道府県どこに住んでいても、安全に生活することができ、必要な医療や福祉をうけることができ、質が高い教育を受けることができ、働く場所がある。私が目指す日本の姿です。地方には大きな伸びしろがあります。日本列島の隅々まで活発な経済活動がいきわたる国を創ります